2011年4月26日火曜日
4月のひとりごと
4月3日にオークランドで行われたアスレチックス対マリナーズ戦に行ってきました。
ご存知、アスレチックには松井選手が在籍、マリナーズにはイチロー選手が在籍しており、日本人対決ということで、球場は日本人だらけ。
球団側ももちろんそれを見越して、多くのファンサービスを用意していました。
先着1万人に松井選手の特製Tシャツをプレゼント、日系アメリカ人によるアメリカ国家合唱、日本から応援に来た人達を積極的にスクリーンで紹介、などなど。
他にも、両選手の写真をプリントした限定Tシャツを販売(日本人を中心に完売)したり、日系の小学生の男の子に選手紹介をさせたりなど、ちょっとやりすぎでしょ〜感もありましたが、その戦略にうっかりはまって球場に足を運んでしまった日本人の一人の自分なのでした。
あ、日本へ募金をしたアメリカ人選手を紹介するといったアピールも忘れてませんでした。さすがしたたかなアメリカ。
ではまた来月。
JTPA カンファレンス 2011:大澤 弘治さん
大澤さんはGlobal Catalyst Partners(GCP)というベンチャーキャピタルを設立され、現在はManaging Principalとして投資業務を行っていらっしゃいます。
大澤さんの講演内容として、以下に大きく3つまとめます。
①シリコンバレーは投資のメガトレンドが作られる場所
クリーンテック分野はのびており、Solar Valleyという言葉も出ている。現在は、基礎研究よりも5年ぐらいで結果が出るCapital Efficiencyが高い分野への少額投資が増えている。
また、SNSやモバイル分野への投資も盛んで、ITバブルが再来しそうだ。
②シリコンバレーから見た日本
シリコンバレーから見た日本は、20年前は強かった、特に半導体分野は強かった。今では韓国や台湾の企業の方が台頭している。
例えばTVであれば、アメリカでのシェア1位:Samsung 2位:LG 3位にやっとSONYがくる。PCも、HPとAcerが台頭、日本企業はすでに「その他」という扱いになってしまっている。Busiinessという切り口からみても、Samsungなどの韓国企業の今後の展開には期待が大きいが、日本企業の存在感は薄まっている。
また、シリコンバレーは60%が移民という場所だが、現地で採用されているのはインド人や中国人が多く、日本人の活躍は少ない。
③成功する起業家の条件
恐怖に打ち勝つ、正直、知性、あきらめない、チームプレイができる、明るい、という事をあげられていました。
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②については、こちらに暮らしていて特に感じることです。
TVに関しては、数年前まではSONY製品は一定のブランド価値を築いており、他の製品より高くてもSONYを買うという人は多かったようですが、現在ではSamsungのブランド価値もかなり上がっていますし、またとりあえず安ければ良いという人はLGへ流れます。
こちらで会う外国人のエンジニアは、インド人や中国人が中心。日本人の駐在員の方は多いですが、現地採用されている方の数は比較すると多くはありません。
と、こんな事ばかり書いていると悲しくなってきてしまいますが。。
2011年4月18日月曜日
JTPA カンファレンス 2011:テーブルセッション
JTPAカンファレンス、最後の時間は、シリコンバレーで働いている方、留学している方によるテーブルセッション。
それぞれのテーブルに分かれた参加者を好きに選んで、お話を聞く事ができます。
こちらtwitterで働いている丹羽さん。
学生時代から自分で会社を興したり、自分のプロダクトを持っている丹羽さん。
twitterへの転職のきっかけは、友人の紹介だったそうです。
就職のポイントとして、実際に自分で作ったツールなどを公開しておいて実績を作っておくことを挙げられていました。
アメリカはコネ社会なので、どんなにいい経歴があってもレジュメ一本で就職、というのはかなり難しく、まずは就職したい会社の知り合いを見つけることが重要。そのためには、地道にカンファレンスに参加したり大学のイベントに参加したりなど、自分の足で探していくしかありません。
また、IT系で言えば自分の能力を示せるプロダクトを公開していること、バイオ系で言えば有名雑誌に論文が掲載されていることなど、自分の能力をわかりやすく示せるものが求められます。
もう一人、Googleで働いている半谷さん。
Googleのデータセンタに関して色々教えてもらおうかと思ったのですが、やはりそこはトップシークレット。
全く教えてもらえませんでした^^;
エリックシュミットさんは意外と普通に会社敷地内を歩いていらっしゃったこと、でもあまりにオーラがすごいのですれ違う時にはちょっとよけて通ってしまう、、などといったラフなお話をしてくださいました。
しかし、このJTPAカンファレンス、学生さんの参加がかなり多いことにびっくり。
こちらで働いている方のお話を聞いて刺激を受ける学生さんが沢山いるといいですね。
それぞれのテーブルに分かれた参加者を好きに選んで、お話を聞く事ができます。
こちらtwitterで働いている丹羽さん。
学生時代から自分で会社を興したり、自分のプロダクトを持っている丹羽さん。
twitterへの転職のきっかけは、友人の紹介だったそうです。
就職のポイントとして、実際に自分で作ったツールなどを公開しておいて実績を作っておくことを挙げられていました。
アメリカはコネ社会なので、どんなにいい経歴があってもレジュメ一本で就職、というのはかなり難しく、まずは就職したい会社の知り合いを見つけることが重要。そのためには、地道にカンファレンスに参加したり大学のイベントに参加したりなど、自分の足で探していくしかありません。
また、IT系で言えば自分の能力を示せるプロダクトを公開していること、バイオ系で言えば有名雑誌に論文が掲載されていることなど、自分の能力をわかりやすく示せるものが求められます。
もう一人、Googleで働いている半谷さん。
Googleのデータセンタに関して色々教えてもらおうかと思ったのですが、やはりそこはトップシークレット。
全く教えてもらえませんでした^^;
エリックシュミットさんは意外と普通に会社敷地内を歩いていらっしゃったこと、でもあまりにオーラがすごいのですれ違う時にはちょっとよけて通ってしまう、、などといったラフなお話をしてくださいました。
しかし、このJTPAカンファレンス、学生さんの参加がかなり多いことにびっくり。
こちらで働いている方のお話を聞いて刺激を受ける学生さんが沢山いるといいですね。
2011年4月15日金曜日
2012年にジョブズが自身の伝記を出版予定
http://abcnews.go.com/Entertainment/wireStory?id=13343409
詳細はまだわかってないみたいですが、Appleのジョブズが自身の伝記の執筆を作家に依頼しているそうです。
題名は「iSteve: The Book of Jobs」。
本当かいなって感じの名前ですよね(笑)
詳細はまだわかってないみたいですが、Appleのジョブズが自身の伝記の執筆を作家に依頼しているそうです。
題名は「iSteve: The Book of Jobs」。
本当かいなって感じの名前ですよね(笑)
2011年4月13日水曜日
JTPA カンファレンス 2011:シリコンバレーはもはや死語?
さて、JTPAカンファレンスでは、SFにオフィスを構えるIT会社で働く方が多く参加していました。
実は、今熱いのは、シリコンバレーと呼ばれるサウスベイではなく、サンフランシスコなのです。
事実、多くの日系IT企業がサンフランシスコにオフィスを構えています。
DeNA、グリー、サイバーエージェント等々。
カンファレンス次の日のホームパーティーでも、実際にSFで働いていたり起業されたりしている方々はみなさん、「今はサウスベイよりSF。機能が集約している。」とおっしゃっていました。
ポイントは以下にあるようです。
①移動しやすい(BARTやBusなどの公共交通充実)
②生活しやすい(デパート、スーパー、レストランが密集)
③コネクションが作りやすい(SF開催のカンファレンス多数)
④弁護士事務所、会計事務所等のビジネス機能が集中
一世を風靡したシリコンバレーと呼ばれるサウスベイ地区ですが、移動が不便だな〜とは常々思っていました。
基本的には車がないと移動はほぼ不可能。CalTrainやBARTも出ていますが、駅の近くが栄えているわけではなく、そこから他の交通機関を利用しないとオフィスへ行くことは難しいです。
おいしいレストランやショッピングモールもありますが、それぞれ離れたところに点在しており、これまた車で移動しないといけません。SFのように、駅を降りてすぐ、ちょっと歩いてたら素敵なレストランやお店がといった生活スタイルではありません。
③のカンファレンスについては、もちろん今でも、サウスベイの大学やイベント会場を借りて多くのカンファレンスが行われていますが、IT業界ではおそらく一番人気が高いであろう、Google I/OとOracle World(Java One)は、サンフランシスコの会場での開催になっています。
④の事務所については、私も日系の会計事務所などはサウスベイに集中していると思い込んでいましたが、実は今ではSFに日系会計事務所が集中してきています。
投資をしてくれるVCは今でもサウスベイに多く事務所を構えていますが、ベンチャー企業自体の都合で言えば、シリコンバレーとよばれたサウスベイに会社を構えるメリットを感じる企業は少なくなっているようです。
前の記事でも書きましたが、そもそもこちらでシリコンバレーという言葉はアメリカ人にはほとんど通じません。
それよりも、「ベイエリア」という言葉をもって、技術系ベンチャー起業や研究が盛んな、バークレー〜南のサンノゼぐらいまでをさします。
ちなみに、ITと並んで盛んなバイオの世界では、SF周辺のベイエリア一帯を差して「Biotech Bay」なんて呼んでいる場合もあるそうです。
http://www.dclifesciencejobs.com/hotbed.aspx?regionid=11
こんな記事を書いていると、、、、、このブログのタイトルもそろそろ、「ベイエリアからのお便り」に変えようかなとか思ってきてしまいます。。。
2011年4月1日金曜日
JTPA カンファレンス 2011:バイオベンチャー起業
JTPAカンファレンスから、金島 秀人さんをご紹介します。
お医者さん→Stanford大学の客員研究員→バイオベンチャー創立メンバー→IPO→セミリタイヤ→現在は企業コンサルタント、という経歴の持ち主。
シリコンバレーでバイオに携わる日本人の間ではかなり有名なお方です。
ご存知の方も多いかと思いますが、バイオベンチャーはプロダクトができるまでかなりの時間がかかります。ですので、必ずしもプロダクトができていることがIPOの条件ではなく、研究段階でIPOする企業は珍しくありません。
金島さんが創立メンバーとして参加されたバイオベンチャー、システミックス社が創設された頃は、シリコンバレーではバイオのバブル全盛期。
次から次へとバイオベンチャーが起こされ、可能性を認められた企業はプロダクトなしで次々に上場、その後プロダクトができないままクローズしたり他社に吸収されていった企業が多数いた時代です。
システミックス社もそのような会社の一つでして、実質プロダクトはできなかった、とおっしゃっていました。
それでも、バブル時期にIPOした創立メンバーのストックオプションはすごい価値があったらしく。。
その後、あっさりとセミリタイアされたそうです。
現在はバイオコンサルタントをされているということで、てっきりバイオや医療関係の企業をお客様としているのかと思いきや、IT企業をお客様にしていることが多いそうでして。
IT企業が、バイオや医療の世界にどのように貢献できるか、どのようなプロダクトを今後出していけばいいかといった内容についてアドバイスをされているとのこと。
講演の次の日のホームパーティーには、ITからバイオからビジネス専門の方まで様々なバックグラウンドの方が来ていましたが、全ての方と幅広いディスカッションができる知識の広さに、脱帽しました。