前のエントリーでご紹介した西村さんのお話からの抜粋+補足、データセンタに関する小ネタです。
・Microsoft
下記のビデオ、見た事ある方もいると思いますが、Microsoftのデータセンター建設の様子。
http://www.youtube.com/watch?v=PPnoKb9fTkA
こちらのデータセンターの場所ですが、わざわざデータセンターの住所をホームページで公開するメリットはないので公式には公にされておらず、「データセンターの場所は秘密なんだ!」と思いがち。
ところが、データセンタの所在地であるシアトルに住んでいる人からすると、秘密でも何でもなく「ああ、あの場所ね〜」というぐらいポピュラーな場所だとか^^;
・Apple
シリコンバレーで現在大きな話題と言えば、クラウドかモバイルと言えるでしょう。
Appleはモバイル分野ではGoogleとしのぎをけずっていますが、クラウド分野ではまだ影が薄いですよね。
乗り遅れている?
いえいえ、そんなことはなく、ノースカロライナ州に巨大データセンタを建設中というニュース、耳にしたことがあるかと思います。
年内オープン予定という噂もありましたが、やっとファシリティーが完成したというニュースを先日耳にしたばかりなので、本格稼動は来年からになりそうですね。
下記のビデオは、そんなベールに包まれたデータセンターを上空から撮影した映像。
http://www.youtube.com/watch?v=hDXSSi1qStA
激しい競争が繰り広げられているデータセンター分野ですが、今後より大事になってくる話題は、環境への配慮です。
ご存知、Google検索一回あたり、ポット一杯分のお湯を沸かせる熱量を発生させると言われています。
データセンタの冷却、またそれをどれだけ環境に負荷を与えずに行うか、今後大きな話題になってきます。
この分野について、現在のところ、一番進んでいると言われるのは、やはりGoogle。
以前の記事でも、Googleが使用しているBloom Boxという次世代エネルギーを紹介しましたので、まだ読んでない方は、併せてご覧ください。
http://faius.blogspot.com/2010/03/bloom-box.html
2010年12月14日火曜日
2010年12月13日月曜日
LBNLで働く西村弘志さんとのコラボレーション
LBNL(Lawrence Berkeley National Laboratory)という、UCバークレー大学に併設している研究所で研究者をしていらっしゃる西村弘志さんのお話を聞く機会がありましたので、ご紹介します。
http://als.lbl.gov/als_physics/website/apg/hnishimura.html
科学技術に使う計算機器の開発にずっと携わっている方なのですが、今回お話いたたいだテーマは「クラウドコンピューティング」。
新しい技術などが大学から多く発信されるアメリカですが、クラウドコンピューティングに限っては完全に産業主導(Googleが提起)であり、大学側の研究はそれを追いかける形になってしまっているそうです。
ですので、西村さんとしては、大学がもっとクラウドコンピューティング研究に積極的になり、発信を多くしていくべきと考えられているそうです。
以前のエントリーで産学連携のお話を紹介しましたが、UCバークレー本体とのコラボレーションは規則が厳しい上に最低投資金額が大きく、なかなか日本にいる企業にとってはハードルが高いと思います。また、当然英語でのコミュニケーションが前提となるため、語学のハードルもあり。
一方で、LBNLはUCバークレー本体のコラボレーションの規則に従う必要はなく、コラボレーション形態や金額については柔軟性がありますし、何より西村さんが日本人のため、英語の心配がないのは大きいポイントではないでしょうか^^;
各種コラボレーションは募集中とのことでしたので、産学連携に興味がある場合は、ご連絡を取ってみることをおすすめします。
こちらにいらした際に、直接お話を聞いてみるのもありだと思います。
今回西村さんのお話してくださった内容は「前提知識ゼロの方のためのクラウドコンピューティング講座」のような非常にわかりやすいお話でした。面白いネタの一つを、次以降のエントリーで少し紹介します。
http://als.lbl.gov/als_physics/website/apg/hnishimura.html
科学技術に使う計算機器の開発にずっと携わっている方なのですが、今回お話いたたいだテーマは「クラウドコンピューティング」。
新しい技術などが大学から多く発信されるアメリカですが、クラウドコンピューティングに限っては完全に産業主導(Googleが提起)であり、大学側の研究はそれを追いかける形になってしまっているそうです。
ですので、西村さんとしては、大学がもっとクラウドコンピューティング研究に積極的になり、発信を多くしていくべきと考えられているそうです。
以前のエントリーで産学連携のお話を紹介しましたが、UCバークレー本体とのコラボレーションは規則が厳しい上に最低投資金額が大きく、なかなか日本にいる企業にとってはハードルが高いと思います。また、当然英語でのコミュニケーションが前提となるため、語学のハードルもあり。
一方で、LBNLはUCバークレー本体のコラボレーションの規則に従う必要はなく、コラボレーション形態や金額については柔軟性がありますし、何より西村さんが日本人のため、英語の心配がないのは大きいポイントではないでしょうか^^;
各種コラボレーションは募集中とのことでしたので、産学連携に興味がある場合は、ご連絡を取ってみることをおすすめします。
こちらにいらした際に、直接お話を聞いてみるのもありだと思います。
今回西村さんのお話してくださった内容は「前提知識ゼロの方のためのクラウドコンピューティング講座」のような非常にわかりやすいお話でした。面白いネタの一つを、次以降のエントリーで少し紹介します。
2010年11月22日月曜日
academyX
大学のエクステンションは、現地で働く人向けに様々な授業を提供していますが、下記のacademyXという社会人用のスクールも、現地の特にプログラマの方達に人気のようです。
http://www.academyx.com/
少人数で授業が行われるところも人気の要因だとか。
最近人気なのはやはりAndroid向けプログラミングの授業。
http://www.academyx.com/training/san_francisco/mobile/android/
5日間の集中コースで$2450とは、なかなかいい値段がしますね。。
http://www.academyx.com/
少人数で授業が行われるところも人気の要因だとか。
最近人気なのはやはりAndroid向けプログラミングの授業。
http://www.academyx.com/training/san_francisco/mobile/android/
5日間の集中コースで$2450とは、なかなかいい値段がしますね。。
2010年9月13日月曜日
授業のマテリアル共有
最近なぜかお天気の良い日が続くベイエリア。
さて、今年の1月から取ってきた授業達、どの授業も講義ノートや宿題は先生が個別に作成した簡易なウェブサイトを通して共有されており、とても便利でした。
いくつか、簡単にご紹介します。
◆Database◆
http://www.andyoppel.com/X4091/
正規化のケーススタディが中心の授業でした。Oracle、MySQL、Accessのどれを使っている人でも宿題に対応できるように、宿題に必要なファイルは授業のサイトから個人がダウンロードできるようになっています。
宿題を提出した人には答えにアクセスするためのキーが渡されます。
◆SQL◆
http://www.ucb-access.org/
宿題はウェブサイト上からファイルをアップロード。
採点結果は、個人ごとに与えられたIDとpasswordを使って個人で確認。
◆Unix◆
大学のサーバ内の生徒ごとに割り振られたフォルダにアクセスした状態で、宿題のコマンドを打つ。
先生は、正しくファイル等が作成されているか、またログを確認して宿題をチェックします。
◆Java◆
http://write-technical.com/126581/session1/syllabus.htm
授業中は、Web上の講義ページを開いて授業を聞きます。
内容は新人研修レベルですが、英語でどのように教えられるか興味がある方はのぞいてみてください。
2010年8月13日金曜日
Web Algorithmの授業紹介
サマータームに受けた授業の一つ、Web Algorithmの授業を紹介します。
先生はAT&Tの現役のエンジニアで、様々な話題に精通。
スタンダードな授業内容は、Web技術(Search、Recommendation、Classification、Clustering)にどんなアルゴリズムが使われているかをカバーするだけのBasicな内容なのですが、それに加えて、生徒からの質問やディスカッションの提案にフレキシブルに答えてくれる点が、この授業の醍醐味。
授業の最初にGoogle Groupが作成され、ディスカッションや質問の提案、記事の共有、また授業のシラバスや宿題などの情報がGoogle Groupを通して共有されます。

※個人情報に関わりそうなものは全て消しています
受講者はプログラマの方が多かったので授業中の質問も「この技術について詳しく教えて」といった技術よりの質問が多かったのですが、私が投げたビジネス的視点からの質問についても、事前にリサーチして、期待以上の答えを返してくれました。質問は例えば、
・日本のYahooがGoogleのサーチ技術を使うと発表した。Googleのサーチ技術が世界で一番Competitiveということを認めたことになるか?
・日本の楽天という会社がBuy.comという会社を買収してアメリカ進出を計画しているのだが、アメリカにおけるBuy.comの立ち位置は?また、Buy.comの強みは何か
・音楽サイト、PandoraのRecommendationの技術は、アマゾンのRecommendationと比較して、どんな強みがあるのか
などなど。
質問に対する回答は、また別に記事を通してアップしたいと思います。
このGoogle Groupはしばらくオープンにしてディスカッション用に残しておいてくれるらしく、質問などがあればいつでもポストして、ということでしたので、もし具体的に質問をしたい方がいればお知らせください。
2010年4月20日火曜日
バークレーの産学連携
先月、バークレーで産学連携のコーディネートを担当する方にお話を伺う機会がありました。
この方とは、以前のエントリーで紹介したBEARS2010のイベントで名刺交換をし、その際に産学連携について色々質問をしたところ、一度オフィスに話を聞きにおいでよ、ということになった次第です。
詳細なミーティングメモは、ブログの最後に記載しますので、興味のある方はご覧ください(長文です)。
ミーティングの最後に、もし、実際に産学連携を考えている企業があるならば、バークレーの教授とミーティングをセットするよ、という話をされました。
具体的に現在そのような話はありませんが、ぜひ自分こそこの産学連携を進めてみたい!という方がいれば、実際にシリコンバレーを訪れて、熱意を伝えてみるのもありだと思います。
こちらの研究室の先生は、小さな会社の社長みたいなもので、とにかく投資をしてくれる企業を探しているため(実際、資金繰りがよくないとクビになる教授も多いらしく、例えばMITは5年で7割クビになるらしいです。。)、投資考えてるからちょっとプラン見せてよとか、ミーティングセッティングしてよ、とか、投資をまだ実際に考えてなくても、遠慮せず、こっちの要望をどんどん言ってみても構わないそうですので、ぜひ遠慮せず、積極的にアプローチしていただければと思います^^
--------------バークレー産学連携ミーティング 議事録------------------
バークレーの産学連携には様々な形態があるが、大きく以下の4つのタイプに分けられる。
①Industry Sponsored Research Project
②Business Service
③Industry Affiliates Programs
④Gift
それぞれのタイプについて、コラボレーションの形態や具体的な条件などの説明をしていただきました。
概要を下記にまとめます。
①Industry Sponsored Research Project
どのような場合?:企業が研究テーマを持っているがそれを研究したり開発したりする人員がいない場合、研究室とコラボレーションして技術開発を進められる。
コラボレーション形態:こちらから研究員を送って共同開発することも可能。ただし、研究員がそこで開発したものについては、Patent(特許)は大学側に帰属。
技術使用方法:完成した技術の特許権はバークレーが持つが、企業はライセンス料を払って使用可能。大体、その技術を使った売り上げのの3%-5%払わなくてはいけない。また、他の企業に使わせる場合は、バークレーと開発企業の両方がライセンス料を取ることができる。もし、開発した技術を他の企業に使わせたくない場合は、自分の企業しか使えないような契約を結ぶことも可能。ただし、大学へのライセンス料支払いは、どちらにしても行わないといけない。
②Business Service
どのような場合?:バークレーの教授によるコンサルティングサービスや、Ph.Dの学生に単発のリサーチや開発を委託したい場合。
コラボレーション形態:教授によるコンサルティング、Ph.Dの学生による業務委託(プログラミングなど)を企業側から依頼するのみ。
補足:こちらの教授は、研究室の運営資金を自分で集めないといけないため、ほとんどの教授が、自分の時間の25%ぐらいは、外部企業のコンサルティングに使っているとのこと。
話を進めたい場合は?:契約形態や料金は、教授によって違うため、興味がある教授がいれば、直接コンタクトを取る必要あり。 メールのみのやりとりや、年に2回、シリコンバレーを訪問したときにミーティングも持つなどの契約形態も可能。
学生も、パートタイム形態で、リサーチやソフトウェアディベロップメントに入ってもらうことが可能。
③Industry Affiliates Programs
どのような場合?:最新の技術情報をアップデートしたい、他の競合他社がどのような事を考えているか知りたい、ネットワークを作りたい場合
コラボレーション形態:年会費を払うと、その研究室の一般に公開していない研究成果の情報を得られる、年2回の報告会に参加できる、技術を特許化したい場合は、名乗り出ることができる、ライセンス料を払って技術を利用することができる。$1,500,000を払うと研究室の方向性を決めるボードミーティングにまで参加可能だが、それより低い金額を払って、受け身の立場(発言はしないが情報は得られる)で参加も可能。
補足:minimum feeがいくらかは、研究室次第で、最低金額は交渉可能($350,000~$500,000の研究室もある)。まずはどの研究室とコラボしたいか決める必要あり。
④Gift
コラボレーション形態:企業が興味を持った研究に、寄付金を投資するのみ。研究員を送りこむことも不可だし、研究の結果は必ずPublishされるため、他の会社も平等に閲覧できる。
目的:一見企業にとって何の得もないようだが、Computer Scienceでは、この形態が多い。①にあげた特許などが発生するパターンは、開発に10年などの時間がかかりかつ一度製品化すると市場に長く存在できるバイオ(特に医療)の分野で多い形態。Computer Scienceは技術の移り変わりが早いため、特許を取得しても数年で陳腐化するため、あえてお金をかけて特許申請などせず、企業は興味を持った研究にお金を投資してその研究の発展を助け、利用できる段階になったら利用するという、オープンでスピーディな戦いをしている。
補足:foundingをしても、企業側が人を送り込めるなどはなく、あくまでその技術の発展を促したい、いわば市場を握っているような企業がこの形態を取っているようです。GoogleもMicrosoftもOracleも、いわゆるIT系の市場を席巻している主要企業は、これに参加しているとのこと。
2010年3月11日木曜日
ベンチャー企業にて、開発者募集
2010年3月10日水曜日
IEEEサマースクール
IEEEという電気、電子分野における世界最大の学会による、サマースクールの案内です。
バークレーのComputer Engineering校舎の掲示板にはってありました。
どうやら、バークレーの校舎を借りてサマースクールを行うというだけで、バークレーのComputer Scienceのサマースクールそのものではない模様。
http://www.sssc2010.org/
色んな国や大学から教授が来て、講義をするみたいですね。バークレーの教授もkeynote speakerに含まれてます。
学生同士のプロジェクトも用意されているみたいです。

一週間弱(7月25日〜31日)と期間もお手頃ですし、バークレーのキャンパスライフ気分が味わえますし、興味のある方は、5月1日が申し込みの期限のようなので、お早めにどうぞ。
2010年3月7日日曜日
Googleクイズ
今期受けているJavaの授業のクラスメートに、Googleで働いている人が数人います。
その中の一人、アルバート君(仮名)は、同僚の中でも一目おかれているよう。
Javaは初めてといいながら、授業2回目ぐらいにして、すでにマスターしたもよう。
先生がデモをしていてコンパイルエラーが出ると即座に、「◯◯メソッドの◯◯を直せばうごくよ」と一言。
その通りにすると、いつも、するっと動きます。
予知能力者のようです。
さてある日のこと、授業が予定より早く終わってしまい、先生が何かおもしろい話でもないかね〜と言ったところ、Googleの人達が、会社で同僚と遊んでるクイズがあるから、やってみる?と提案。
みんなに送ってくれました。
プログラムコードの間違い探しらしいです。
(乗数計算をしてくれるPowerというファンクションがあると仮定してください)
#What's wrong with this power function?
double power(double base, int exponent) {
if (exponent = 0)
return 1;
double result;
int limit = Math.abs(exponent);
for (int i=0; i<= limit ; i++) {
base = base * base;
}
result = base;
if (exponent < 0) {
result = Math.divide(1, result) ;
}
return result;
}
#答えは、後日のブログにでも載せようと思います。
この間違い探し自体のおもしろさはそこそこかもしれませんが、同僚とこういうクイズを出し合って遊んでいる、というところに、Google人達の仕事を楽しむ姿勢が垣間見えたような気がします。
相手がひっかかること、また答えを知った時に、センスあるね!と思われることが、楽しいみたいです。
会社でも、センスのあるコードの間違い探し選手権などしたら、おもしろいかもしれません。
2010年2月24日水曜日
PIQL(performance insightful query language)
BEARS2010のポスターセッションから、PIQLという技術をご紹介します。
PIQL(performance insightful query language)とは、新しいQuery Languagの一つでして、コンパイルの際に、Queryのパフォーマンスを測定してくれます。
事前にQueryのパフォーマンスを測定しながら開発を行えることで、容易な拡張の実現および開発のコスト削減をしたい、というのが主目的のようです。
この技術にはGoogleが投資をしてくれているらしいです。
学生によると、この技術のコンセプト自体はもともとGoogleが持っていたもので、GQLという言語として開発されていたとのこと。
ただ、GQLではシンプルな構文しか使えなかったため、PIQLでは、SQLレベルの構文が使えるように開発中とのことです。
去年の終わりから開発を始めたため、安定化にはまだまだ時間がかかりそうだけど。。とのことでした。
Webにも説明が載っています。
◆概要説明:http://www.eecs.berkeley.edu/Pubs/TechRpts/2010/EECS-2010-8.html
こちらが質問するととてもうれしそうに説明してくれる学生の姿がとても印象的でした。
2010年2月23日火曜日
RAD Lab
カリフォルニア大学バークレー校の研究室、RAD Lab の紹介です。
http://radlab.cs.berkeley.edu/
こちらの研究室、今が旬のCloud Computingに関連したテーマを中心に、様々な研究をしています。
特に特徴的なのが、シリコンバレーにある多くの企業とコラボレーションをしているところ。
BEARS2010で紹介されていたのですが、現在コラボレーションしている企業だけでも、ざっと以下のようなところ。

シリコンバレーの思いつく限りのIT企業が並んでいる感じです^ ^;
日本の会社の名前もちらっと見えますね。
学生:研究資金を援助してもらえる上、技術開発の上で実際に企業のエンジニアからアドバイスをもらえる
企業:技術が完成したら、それを使える
一種、投資家とベンチャー企業のような関係に近い、ギブアンドテイクの関係がうまく生まれているようです。
日本では、大学の研究が世に出て実用化までされるというケースはそこまで多くないように思いますが、こちらでは、大学の研究こそまさに最先端であり、産学連携がとても盛んなようです。
また、おもしろいなあと思ったのは、明らかに競争相手である企業同士が、同じ研究室とコラボレーションをしているところ。
もちろん、資金援助対象の研究や学生は異なるのでしょうが、いやはや、オープンに競争をしている雰囲気が感じられて、ワクワクしますね。
企業としては、この技術はいい!と見込んで賭けた(資金援助した)学生に頑張ってもらおうという、賭け事レースのような(例えが悪いかもしれませんが)感じもします。
研究室側としては、まだまだコラボレーションする企業を募集中ということで、もし産学連携に興味があれば、この研究室にアプローチを取ってみるのは良いかもしれません。
次のエントリーでは、この研究室の研究の一つである、新しいデータベース言語について紹介します。
http://radlab.cs.berkeley.edu/
こちらの研究室、今が旬のCloud Computingに関連したテーマを中心に、様々な研究をしています。
特に特徴的なのが、シリコンバレーにある多くの企業とコラボレーションをしているところ。
BEARS2010で紹介されていたのですが、現在コラボレーションしている企業だけでも、ざっと以下のようなところ。
シリコンバレーの思いつく限りのIT企業が並んでいる感じです^ ^;
日本の会社の名前もちらっと見えますね。
学生:研究資金を援助してもらえる上、技術開発の上で実際に企業のエンジニアからアドバイスをもらえる
企業:技術が完成したら、それを使える
一種、投資家とベンチャー企業のような関係に近い、ギブアンドテイクの関係がうまく生まれているようです。
日本では、大学の研究が世に出て実用化までされるというケースはそこまで多くないように思いますが、こちらでは、大学の研究こそまさに最先端であり、産学連携がとても盛んなようです。
また、おもしろいなあと思ったのは、明らかに競争相手である企業同士が、同じ研究室とコラボレーションをしているところ。
もちろん、資金援助対象の研究や学生は異なるのでしょうが、いやはや、オープンに競争をしている雰囲気が感じられて、ワクワクしますね。
企業としては、この技術はいい!と見込んで賭けた(資金援助した)学生に頑張ってもらおうという、賭け事レースのような(例えが悪いかもしれませんが)感じもします。
研究室側としては、まだまだコラボレーションする企業を募集中ということで、もし産学連携に興味があれば、この研究室にアプローチを取ってみるのは良いかもしれません。
次のエントリーでは、この研究室の研究の一つである、新しいデータベース言語について紹介します。
2010年2月11日木曜日
BEARS 2010 : Computer Science & Energy
BEARS 2010で行われた、Computer Scienceと環境問題に関するパネルディスカッションのレポートです。
パネラーはバークレーの教授3人、Moderator(進行役)はSun Microsystemsの現CTOのGreg Papadopoulos(元MIT教授、Sunの前にはHPにも勤務)。
さて、ディスカッションが始まる前までは、Computer Scienceと環境問題、どのようにつながるかあまりイメージがわかなく、そこまでおもしろい話を期待してなかったのですが、意外や意外、そんな視点があったのかとComputer Scienceの様々な側面に気づかされました。
それぞれのパネラーの話を簡単に紹介します。
教授①:Serverの冷却問題
Googleのデータセンターに行った時のこと。今までに体験したことがないほどの強い空調(冷房)に衝撃を受けた。
cloud computing化が進んでいく流れにあって、Server側で発生する熱量の節約や環境に負荷を与えない冷却のプロセスについて、真剣に考えていかなくてはいけない。
補足:Googleの検索ボックスを使って一回検索をかける度にServer側で発生する熱量は、やかん一杯のお湯をわかす熱量と同じ、と言われています。
教授②:高機能は必要か
Computer Scienceの未来を考える時に、より高機能な製品やサービスが求められがちだが、それらは我々の社会にとって本当に必要なサービスなのか、一度立ち止まってよく考えなくてはいけない。
例えば、大学のキャンパス内において、カフェテリアでも、庭園でも、ありとあらゆるところで、簡単に大学のサーバにアクセスできること。このようなサービスは本当に必要なのだろうか?教室内で十分ではないのか?
高機能なサービスを提供しようとすればするほど、エネルギーは消費されていく。省エネを考える時代にあって、Computer Scienceは時代の流れと逆の方向へ向かってはいないか。
教授③:ComputerのIdling時間
他の電子機器と比べ、コンピュータのIdling時間は異様に長い。例えば電話などは、受話器を置いた後は節電モードになるが、コンピュータは使っていない時間もほとんど電源はつけっぱなしである。
Idling中に効果的に電力を節約してくれるようなパソコンの開発が必要ではないか。
おおまかな話としてはこんな感じでした。
cloud computingや高機能なMobileの未来についての講演の後、今度は別の視点から、まるで先ほどの講演の流れと逆のような視点をもってきて議論を喚起するやりかたは、さすがだな、と思いました。
さて、パネルディスカッションそのものもおもしろかったのですが、途中、パネラーが、OracleによるSunの買収をネタにして、司会者であるSunのCTO(以下Sunと表記)をいじってたのがおもしろく、会場は大爆笑。
教授①が、「Oracleでは電力の節約などを考慮に入れたデータセンター構築をすでに始めている、だってOracleはいい会社だからねえ」と、Sunに向けて発言。それを聞いたSunが、「あなたは何言ってるんだ?え?」と返すと、「ああ、ごめんごめん、Oracleはいけてない会社だったねえ。」と返し、Oracleに買われたことをおもしろく思ってないSunに対して、いじりが始まります。
Sunが「もうその話はいいから、次の質問にいきます!」と話を変えようとすると、教授②が、「じゃあ、君のところの社名、Sun Microsoftに変更する? なんてねえ。」とさらにいじりを重ね、会場は大爆笑。
世界のIT市場をリードする会社の買収合戦がまさにここシリコンバレーで繰り広げられてるんだなあということを改めて実感した瞬間でした。
BEARS 2010 : Overview
本日、BEARS 2010 に行ってきました。
正式名称、Berkeley EECS Annual Research Symposium で、カリフォルニア大学バークレー校で毎年開催されるComputer Science系の技術カンファレンスです。
午前中、まずは、大学の教授によって、今後の技術の方向についての講演やパネルディスカッションがなされます。
deviceやmicroprocessorといったハードな話から、iPhoneを引き合いにだしたモバイルの今後の展望、さらにはcloud computingまで、幅広い範囲の話がされます。
午後は、各研究室において、学生によるポスターセッション(各学生が自分の研究内容をポスターにして展示、学生による説明が随時あり)が開催されます。参加研究室は15以上。興味のある研究室を自由に見て回ることができます。
学生の研究とあなどるなかれ。
多くの研究には企業スポンサーがついており、実際に企業に導入しながら研究が進められているという、まさに最新の技術かつ実用化の可能性が高い研究内容に触れることができます。
学生としても、この場を使って自分の研究をアピールしてより多くの企業スポンサーを獲得したいという思いがあるのか、説明にはとても熱がこもっており、また質問にもとても丁寧に答えてくれます。
また、休憩時間には、あちこちで名刺交換が始まります。
席にすわっているだけでも、「あなたはエンジニアですか?どこの企業ですか?」といった会話が始まり、お互いの専門内容について軽くトークして、気軽に名刺交換。
事前にregisterさえずれば誰でも参加可能、かつ参加費無料で、朝食&スナック&ランチまでついてくるこのカンファレンス。
是非、来年以降のシリコンバレーツアーに盛り込んでみてください。
次回以降のブログで、講演内容やポスターセッションの内容など、詳しく紹介していきます^ ^
2010年1月23日土曜日
AccountingのCertificateプログラム紹介
UCバークレーの社会人用Certificateプログラムの中にある、「Accounting(会計)」コースの紹介です。
CPA(米国公認会計士)の資格を取得する際には、州によって大学卒以上またビジネスと会計の単位が合計で約45単位以上など様々な条件があるのですが、下記のコース一年を受けることで必要な単位をそろえることができます。
http://extension.berkeley.edu/subject/accounting.html
また、CPAの試験にあわせた模擬演習コースなども用意されており、CPA資格取得を目指す人にはおすすめのコースです。
それから、これは賛否両論あるかもしれませんが、Businessという名前がついたコースですと日本語でもはっきりと定義することが難しい分野(問題アプローチ方法の授業や組織論など)を英語で理解しなければいけないという大変さがあるのに対して、Accountingは最後は財務諸表という数字におちてくるためわかりやすく、英語がわからなくても数字がわかれば理解できるという、英語にハンデのある留学生にとっては安心できる点もあるかと思います。
♯Businessコースがおすすめでないというわけではなく、こちらはこちらでAccountingに比べてディスカッションやグループワークが多くあるため、現地で働いている人とのディスカッションの機会を持ちたい方はBusinessの方がよいかと思います。
CPA(米国公認会計士)の資格を取得する際には、州によって大学卒以上またビジネスと会計の単位が合計で約45単位以上など様々な条件があるのですが、下記のコース一年を受けることで必要な単位をそろえることができます。
http://extension.berkeley.edu/subject/accounting.html
また、CPAの試験にあわせた模擬演習コースなども用意されており、CPA資格取得を目指す人にはおすすめのコースです。
それから、これは賛否両論あるかもしれませんが、Businessという名前がついたコースですと日本語でもはっきりと定義することが難しい分野(問題アプローチ方法の授業や組織論など)を英語で理解しなければいけないという大変さがあるのに対して、Accountingは最後は財務諸表という数字におちてくるためわかりやすく、英語がわからなくても数字がわかれば理解できるという、英語にハンデのある留学生にとっては安心できる点もあるかと思います。
♯Businessコースがおすすめでないというわけではなく、こちらはこちらでAccountingに比べてディスカッションやグループワークが多くあるため、現地で働いている人とのディスカッションの機会を持ちたい方はBusinessの方がよいかと思います。
2010年1月16日土曜日
アメリカの大学の授業を無料で受けよう!
大学の先生に教えてもらったのですが、最近アメリカではWebを通して授業を無料で公開をしている大学が多いそうです。
例えば、ここ、ベイエリアでの大学ですと、以下のような大学の授業を聴講することができます。
◆スタンフォード大学のWeb授業
http://itunes.stanford.edu/
(残念ながらまだ、Computer Scienceの授業の公開はないみたいです。)
◆カリフォルニア大学バークレー校のWeb授業
http://webcast.berkeley.edu/courses.php
他にも、工学で有名なMITや、Computer Scienceで有名なカーネギーメロン大学なども、同様に授業を公開しているそうです。
MITの授業のサンプルはこちら
大学は学生を教える場としてだけ存在しているのではなく、社会全体の教育水準やモラルを上げることも使命の一つとして持っているという考え方から、こういうサービスが生まれたようです。
これらの無料授業、色々使い道がありそうです。例えば、会社の新人研修の中で聴講してもらいレポートを書いてもらうとか、今後シリコンバレーツアーに参加する人にはいくつか必ず聴講してもらうとか。はたまた、会社で企業留学制度を作るとしたら、選考基準の一つに、この授業を聴講してもらった後にUSグループの方からの質問に答えてもらう、という選考を入れるとか。
色々妄想は膨らみます。
例えば、ここ、ベイエリアでの大学ですと、以下のような大学の授業を聴講することができます。
◆スタンフォード大学のWeb授業
http://itunes.stanford.edu/
(残念ながらまだ、Computer Scienceの授業の公開はないみたいです。)
◆カリフォルニア大学バークレー校のWeb授業
http://webcast.berkeley.edu/courses.php
他にも、工学で有名なMITや、Computer Scienceで有名なカーネギーメロン大学なども、同様に授業を公開しているそうです。
MITの授業のサンプルはこちら
大学は学生を教える場としてだけ存在しているのではなく、社会全体の教育水準やモラルを上げることも使命の一つとして持っているという考え方から、こういうサービスが生まれたようです。
これらの無料授業、色々使い道がありそうです。例えば、会社の新人研修の中で聴講してもらいレポートを書いてもらうとか、今後シリコンバレーツアーに参加する人にはいくつか必ず聴講してもらうとか。はたまた、会社で企業留学制度を作るとしたら、選考基準の一つに、この授業を聴講してもらった後にUSグループの方からの質問に答えてもらう、という選考を入れるとか。
色々妄想は膨らみます。
UCバークレーのCertificate プログラムの紹介
カリフォルニア大学のバークレー校では、大学卒の社会人経験がある人を対象にしたPost-Baccalaureate Certificate Programというプログラムで、様々な専門のCertificateコースを用意しています(管轄はUCバークレーExtensionになります)。
http://extension.berkeley.edu/intl/evecert/
学位を取る事にこだわるのであれば、やはりマスターやMBA留学などが王道ですが、専門領域を深めたい、単位を取得したい、現地企業での就職の機会を得たい、など、理由によっては、このCertificateプログラムを留学の選択肢とすることはありだと思います。
また、必須の授業の単位を取ってコースを終了すると、その後一年OPTという、アメリカでの就労許可がおりることも、外国人にとってはうれしい特典です。
入学条件は、基本的にTOEFLのスコアと履歴書と小論文になり、MBA留学で要求されるGMATやマスター留学で要求されるようなGREのスコアなどは要求されません。
各専門の中で用意されている授業の種類は幅広く、自分の興味範囲にそって、かなり自由に授業を組み合わせることができます。
例えば、私が1月から通っているInformation and Management Systemのコースでは、全部で50程度のクラスが用意されており、その中から、必須の6単位と選択の4単位さえ取得すれば、あとは好きな授業を取って良いというプログラム構成になっています。
http://extension.berkeley.edu/intl/evecert/programs/infosystems.html
授業の時間ですが、これが少しネックでして、平日の夜の6時〜9時などの夜間授業かもしくは休日の授業になります。これは、このプログラムが元々、サンフランシスコ周辺で働いているアメリカ人向けに作られたものであり、留学生の受け入れは最近始めたばかり、というところにあります。
留学生にしてみれば、昼間は自由、夜は授業、と通常の留学の時間割とは違うので、少し不便さを感じる方もいるかもしれません。
そうはいっても、実際にベイエリア(シリコンバレー)で働いている人達と同じ教室で勉強できる機会というのはとても貴重で、コネクションを作ったりする場としても活用できそうです。
実際の授業の様子や中身などは、またおいおい紹介させていただきます。
http://extension.berkeley.edu/intl/evecert/
学位を取る事にこだわるのであれば、やはりマスターやMBA留学などが王道ですが、専門領域を深めたい、単位を取得したい、現地企業での就職の機会を得たい、など、理由によっては、このCertificateプログラムを留学の選択肢とすることはありだと思います。
また、必須の授業の単位を取ってコースを終了すると、その後一年OPTという、アメリカでの就労許可がおりることも、外国人にとってはうれしい特典です。
入学条件は、基本的にTOEFLのスコアと履歴書と小論文になり、MBA留学で要求されるGMATやマスター留学で要求されるようなGREのスコアなどは要求されません。
各専門の中で用意されている授業の種類は幅広く、自分の興味範囲にそって、かなり自由に授業を組み合わせることができます。
例えば、私が1月から通っているInformation and Management Systemのコースでは、全部で50程度のクラスが用意されており、その中から、必須の6単位と選択の4単位さえ取得すれば、あとは好きな授業を取って良いというプログラム構成になっています。
http://extension.berkeley.edu/intl/evecert/programs/infosystems.html
授業の時間ですが、これが少しネックでして、平日の夜の6時〜9時などの夜間授業かもしくは休日の授業になります。これは、このプログラムが元々、サンフランシスコ周辺で働いているアメリカ人向けに作られたものであり、留学生の受け入れは最近始めたばかり、というところにあります。
留学生にしてみれば、昼間は自由、夜は授業、と通常の留学の時間割とは違うので、少し不便さを感じる方もいるかもしれません。
そうはいっても、実際にベイエリア(シリコンバレー)で働いている人達と同じ教室で勉強できる機会というのはとても貴重で、コネクションを作ったりする場としても活用できそうです。
実際の授業の様子や中身などは、またおいおい紹介させていただきます。
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