2011年4月13日水曜日

JTPA カンファレンス 2011:シリコンバレーはもはや死語?


さて、JTPAカンファレンスでは、SFにオフィスを構えるIT会社で働く方が多く参加していました。

実は、今熱いのは、シリコンバレーと呼ばれるサウスベイではなく、サンフランシスコなのです。

事実、多くの日系IT企業がサンフランシスコにオフィスを構えています。
DeNA、グリー、サイバーエージェント等々。

カンファレンス次の日のホームパーティーでも、実際にSFで働いていたり起業されたりしている方々はみなさん、「今はサウスベイよりSF。機能が集約している。」とおっしゃっていました。


ポイントは以下にあるようです。
①移動しやすい(BARTやBusなどの公共交通充実)
②生活しやすい(デパート、スーパー、レストランが密集)
③コネクションが作りやすい(SF開催のカンファレンス多数)
④弁護士事務所、会計事務所等のビジネス機能が集中


一世を風靡したシリコンバレーと呼ばれるサウスベイ地区ですが、移動が不便だな〜とは常々思っていました。
基本的には車がないと移動はほぼ不可能。CalTrainやBARTも出ていますが、駅の近くが栄えているわけではなく、そこから他の交通機関を利用しないとオフィスへ行くことは難しいです。
おいしいレストランやショッピングモールもありますが、それぞれ離れたところに点在しており、これまた車で移動しないといけません。SFのように、駅を降りてすぐ、ちょっと歩いてたら素敵なレストランやお店がといった生活スタイルではありません。

③のカンファレンスについては、もちろん今でも、サウスベイの大学やイベント会場を借りて多くのカンファレンスが行われていますが、IT業界ではおそらく一番人気が高いであろう、Google I/OとOracle World(Java One)は、サンフランシスコの会場での開催になっています。

④の事務所については、私も日系の会計事務所などはサウスベイに集中していると思い込んでいましたが、実は今ではSFに日系会計事務所が集中してきています。


投資をしてくれるVCは今でもサウスベイに多く事務所を構えていますが、ベンチャー企業自体の都合で言えば、シリコンバレーとよばれたサウスベイに会社を構えるメリットを感じる企業は少なくなっているようです。


前の記事でも書きましたが、そもそもこちらでシリコンバレーという言葉はアメリカ人にはほとんど通じません。
それよりも、「ベイエリア」という言葉をもって、技術系ベンチャー起業や研究が盛んな、バークレー〜南のサンノゼぐらいまでをさします。


ちなみに、ITと並んで盛んなバイオの世界では、SF周辺のベイエリア一帯を差して「Biotech Bay」なんて呼んでいる場合もあるそうです。
http://www.dclifesciencejobs.com/hotbed.aspx?regionid=11


こんな記事を書いていると、、、、、このブログのタイトルもそろそろ、「ベイエリアからのお便り」に変えようかなとか思ってきてしまいます。。。

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