2011年1月12日水曜日

GooglePC


Google Chrome OSを搭載したPCの発売が発表されましたが、パソコン自体の情報はまだあまり日本の記事には出ていないようですので、本日はMITのテクノロジーレビューから2つ、Google PCに関する記事をご紹介します。

一つ目の記事は、「ブラウザが全て!」というタイトルで、クラウドを採用するGooglePCの特性について書かれています。
http://www.technologyreview.com/web/26882/?p1=MstVwd&a=f
簡単に、書かれている内容をまとめると以下のような感じです。

・現在、大勢の人間で、GooglePCのプロトタイプ(Cr-48, a notebook)をテスト中
・クラウドに対応するため3Gを搭載する予定(携帯やタブレット感覚?)。Verizonの3Gサービスを2年間無料でつけるかも。
・GooglePC用のアプリケーションマーケットをオープンする予定(Androidマーケットのようなもの)
・ChromeOSとAndroidと、OSを分ける必要はあるのか?
 →ChromeOSでは、タッチパネルの機能がまだ開発されていないため、分けている。

Google ChromeブラウザをベースにしたChromeOSとAndroid。開発のスピードを優先して、PC用にはChromeOS、モバイルにはAndroidOSとしているようですが、今後一つに統一されるのでしょうか?


もう一つの記事は、「Googleは、Chrome OSを通して得た情報で何をたくらんでいるのか」というタイトルです。
http://www.technologyreview.com/computing/26936/?p1=A4
クラウドを採用するということは、いいかえれば、PCを利用するユーザの動きを、全てGoogleが把握できるということ。かなり貴重な個人情報になります。今までも、GmailやChromeブラウザを通して、ユーザの好みなどのデータを取得してきたGoogleですが、PC上の全ての情報となると、この価値は計り知れません。
広告収入が大きいGoogleにとっては、この情報の活用道は無限大であり、それが目的でクラウドPCを発売するのか?という声も聞かれます。

一方で、このように個人情報を利用することで、ユーザを不安にさせるのでは、政府の情報操作に使われるのでは、など、様々な懸念が提起されています。

この件については、Googleは、現在はプロトタイプテスト段階のため、利用ユーザのデータを詳細に集めているが、リリース後も集めるかはわからない、つまり現段階では未定、という回答のようです。また、ユーザの情報をどこまでクラウド側に残すかをユーザが設定できるようにすることで、個人情報に配慮することも考えている、とも回答していました。


Google検索やGmailがなくなったら生活が不便になるという人がかなりの数いるほど、Googleサービスの浸透率は高いですし、アメリカ政府は政府内システムとしてGoogleAppsの採用を決めるし、Androidはモバイル市場を席巻しているし、さらにGooglePCまで浸透したら、、、
世の中の情報全てがGoogleに集結する、なんて時代に向かうのでしょうか。

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