2011年4月26日火曜日

JTPA カンファレンス 2011:大澤 弘治さん


大澤さんはGlobal Catalyst Partners(GCP)というベンチャーキャピタルを設立され、現在はManaging Principalとして投資業務を行っていらっしゃいます。

大澤さんの講演内容として、以下に大きく3つまとめます。

①シリコンバレーは投資のメガトレンドが作られる場所
クリーンテック分野はのびており、Solar Valleyという言葉も出ている。現在は、基礎研究よりも5年ぐらいで結果が出るCapital Efficiencyが高い分野への少額投資が増えている。
また、SNSやモバイル分野への投資も盛んで、ITバブルが再来しそうだ。

②シリコンバレーから見た日本
シリコンバレーから見た日本は、20年前は強かった、特に半導体分野は強かった。今では韓国や台湾の企業の方が台頭している。
例えばTVであれば、アメリカでのシェア1位:Samsung 2位:LG 3位にやっとSONYがくる。PCも、HPとAcerが台頭、日本企業はすでに「その他」という扱いになってしまっている。Busiinessという切り口からみても、Samsungなどの韓国企業の今後の展開には期待が大きいが、日本企業の存在感は薄まっている。

また、シリコンバレーは60%が移民という場所だが、現地で採用されているのはインド人や中国人が多く、日本人の活躍は少ない。

③成功する起業家の条件
恐怖に打ち勝つ、正直、知性、あきらめない、チームプレイができる、明るい、という事をあげられていました。

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②については、こちらに暮らしていて特に感じることです。
TVに関しては、数年前まではSONY製品は一定のブランド価値を築いており、他の製品より高くてもSONYを買うという人は多かったようですが、現在ではSamsungのブランド価値もかなり上がっていますし、またとりあえず安ければ良いという人はLGへ流れます。

こちらで会う外国人のエンジニアは、インド人や中国人が中心。日本人の駐在員の方は多いですが、現地採用されている方の数は比較すると多くはありません。

と、こんな事ばかり書いていると悲しくなってきてしまいますが。。

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