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2011年5月13日金曜日

Twitterユーザへ初の裁判所強制命令


先月の写真になりますが、ベイエリアでも桜がきれいに咲きます。

さて、本日の記事は、ロイターからTwitterについての記事です。
Judge issues gag order for Twitter
イギリスで初めて、TwitterやFacebookなどのコミュニケーションツールを使うユーザに対して、裁判所の強制命令が下ったとのこと。

とある芸能人が、自分の脳に損傷を負った自分の子供のサポートをこれ以上したくないとした発言が、TwitterやFacebookで出回っているようで、その発言をこれ以上ツイートしちゃだめよ、という裁判所の命令。

しかしこれ、イギリスの裁判所からの判決であり、アメリカで生まれたサービスであるTwitterやFacebookの規制に対してどこまで効力を持つか。

結局は人々の倫理観に左右されるだろう、という意見が多いようです。

アメリカの裁判所の判決であれば、対象ユーザのアカウント凍結や全発言の削除を命じるなど措置はありそうですが、そうしたら今度は裁判所⇄ソーシャルネットワークサービス、の大激論になりそうですね。


語彙
gag:言論統制
cover up:隠す
indiscretion:無分別な、軽率な言動
injunction:裁判所の命令
anonymously:匿名で
parliament:国会

2011年5月11日水曜日

アメリカの税制システム



こちら、サンマテオ近くのBelmont地区のお庭から。

本日は、Newsweekから、アメリカの税制に関する記事を。
An Empty Offer from the Super-Rich

超高所得者層の税率を上げるか議論があるようでして。

Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグやMicrosoftのビルゲイツは「上げてもいいよ」と快諾しており、そう答えた彼らは「クール」に見えるが、実は彼らにとっては痛くもかゆくもない話だから快諾しただけであり、全然かっこよくないよ!とライターが怒ってます。

なぜ、痛くもかゆくもないのか。

ポイントは、アメリカにおいては、キャピタルゲインと株の配当に対する税率は、通常の所得税よりかなり低い、という事実にあります。

キャピタルゲインとは、株などの投資で得た利益のこと。例えば、1株150円の株を買ってそれが年末に500円とかになってたら、差額の350円に対して税金がかかってきます。
配当は、株を所有する会社が利益を上げた時に分配されるお金(現金以外も含む)の事ですね。

で、マークやビルの収入のほとんどはこのキャピタルゲインや配当なんです。
FacebookやMicrosoftの膨大な株式を所有していることを考えれば納得。

だから、たとえ所得税を上げられたって痛くもかゆくもないし、元々キャピタルゲイン税はかなり低い税率なんだから、少しぐらい上げたってたいしたことはないじゃないか、というライターの主張です。


キャピタルゲイン税をどうするかは、アメリカでは長い間議論されていることです。

基本的に、キャピタルゲイン税を低くおさえることで人々の投資活動をうながし、それによって経済も活性化される、というのが多くのエコノミストが考えていることでして。

クリントン政権の時は、投資意欲を高めようと、キャピタルゲイン税の引き下げが行われました。28%→20%
そしてブッシュ政権時の税制改革でさらに5%引き下げ。

これだけ引き下げられてるのだから、もっと上げてもいいという意見と、投資活動の鈍化を引き起こすから上げない方がいいという意見、両方が存在します。


また、別のエコノミストは、株の配当金にはそもそも1%だって税金をかけるべきじゃないと主張。
なぜなら、配当を払う会社はすでに法人税を払っているから。配当を受け取った個人の段階でさらに課税されるのは、税金かけすぎだ、と。
これ、二重課税と呼ばれ、会社と個人事業主の大きい違いなんですね。


スーパーリッチな人のキャピタルゲイン税や配当税も、大幅に引き上げます、と言った時に、スーパーリッチさんがどう反応するか、聞いてみたいですね。

貧しい困ってる人が多いのだから、裕福な人から取れ!っというのはよくある税制理論ですが、あんまりこれをやりすぎると、今度は頑張る人の意欲をそいじゃいますよね。
特に、日本の最近の税制の流れはどうかと。。。
頑張ってる人が頑張らない人を支えなきゃいけないってのは、はてさて。
国の繁栄とは逆の方向にいきそうだな、と個人的には思ってます。

ただ、この話をとあるアメリカ人にしたときに、こう言われました。
貧しいのは必ずしも本人が頑張らないからではない、生まれた場所や環境など本人ではどうしようもできない「randomly happen」の要素が大きい、だから恵まれた環境の人が恵まれない環境の人を支える、というのは一つの正しい社会のシステムだ、と。

そういう考え方もまた正しいと思います。

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原文を読まれる方用に、わかりにくそうな語彙を下記に記載しておきます。
語彙
bazillion:何兆億、無数の
tycoon:(ビジネス界の)大物・実業家
stray:道からそれた
hollow:むなしさ、空虚
bulk:大半
muster:集める
bracket :階層
mogul:権力者、大物
tenure:在職期間
advocate:(意見などを)支持する
assuage:和らげる

2011年1月24日月曜日

1月のひとりごと


New Yearの瞬間、サンフランシスコのベイブリッジ付近から盛大に花火が上がります。
日本の花火職人さんも関わっているようで、アメリカらしからぬ繊細な綺麗な花火でした。

さて、2011年の1月もそろそろ終わり。
一年の12分の1があっという間に終わってしまうかと思うと、一年もあっという間に過ぎそうですね。

年始にアメリカから聞こえてきたニュースとして、おそらく失業率の大幅改善のニュースがあるのではないでしょうか。
アメリカの経済は回復に向かっている、なんてアメリカとしては言いたいようですが、NYダウやNASDAQの平均株価は全く回復の兆しが見られません。

実は、この失業改善の数字、からくりがありまして。

失業者=職を探しているけど職がない人、をこの統計では指します。つまり、職がないけど職を探してない人は失業者にあたりません。
今回の統計では、職を探すことを諦めた人が急増したことで、統計的に失業者が減ったように見えているだけです。

つまり、状況としては改善しているどころか、悪化しているということです(あまりに仕事が見つからず諦めた人達が急増、という意味で)。


こういったトリックのある統計を、意図的に全世界に発信するところがアメリカらしいなあと。


こういった手法、アメリカはよく使ってきます。


他の例として、アメリカは選挙の得票率が高くて国民の政治への感心が高い、なんて思われがちですが、これもウソウソ。
アメリカでは、国籍を持っていれば誰でも投票者になれるわけではなく、「選挙人登録」をしないと投票者になれません。
つまり、もともと政治に全く感心のない人は、わざわざ選挙人登録なんてしないのです。
アメリカが算出している得票率の母数は、当然「選挙人登録をした人」ですから、そもそも選挙人登録をしてない人達は統計に入っていません。
そりゃ、、、わざわざ選挙人登録をする母集団ですから、投票にも行きますよね。。というからくりです。


アメリカから入って来るこういった統計数字のニュースは鵜呑みにしないで、その裏をよく読んでみることが大事です。


ではまた来月。

2010年11月30日火曜日

私とシリコンバレー


本日は、私の個人的な雑談のようなお話です。
コーヒーブレイク的に読み流していただければ。


私自身はシリコンバレーという地域が大好きな人間で、新人研修時代に先輩に初めて連れてきていただいた時からファンになり、いつかこの地で暮らしたいと思ってきました。

ただ、、、アメリカ自体は、長い間ずっと嫌いで、学生時代に何度か留学した際もアメリカを避けて、カナダやオーストラリアやヨーロッパを選んでいました(理由については最後をご覧ください)。


そんな私をとりこにしたシリコンバレーの魅力とは何か。


一言で言うと、技術と技術者に対する最大のリスペクトがあること、これにつきます。


私自身は理系大学院を卒業したものの、ITに関しては会社に入ってから一から学んだだけで、技術一本で生きて行けるような人間からはほど遠いです。
ただ、技術こそが時代を作り、またその技術を作り出せる技術者が最も偉くリスペクトされるべき、と思っています。


そんな人間にとって、技術屋のお給料が低く、会社の大事な事を決定していくのは技術屋ではないという、日本の風潮にはずっと反発を覚えていました。


国土もせまい、資源もない。
そんな日本が今まで世界で競争できたものといえば、自動車や電化製品といった、全て技術が根本にあるものしかないじゃないか、と。
そして、それら技術を作り出せる技術者を抱えていること、その点が日本の一番の財産、日本は世界に誇る技術大国なのに、なぜ技術ができる人間を大事にしていかないんだ、と。

そんな日本の環境に違和感を持っていたとき、シリコンバレーを訪れ、エンジニアを大事にする環境に触れ、この場所こそが自分が理想としていた環境だ、この場所に身を置いてみたいと強く思ったわけです。


さて、技術者でもない自分がそんな場所で何をしていきたいかというと、こちらで活躍する日本人をもっと増やしたい、日本人起業家を増やしたいと思っています。

起業の際に避けては通れない問題が会計。
特にVCなどから投資を受けたベンチャー起業となると、VC投資家がうるさいため、かなりきっちりとした会計処理が求められます。

自分としては、まずは会計の側面から、起業のお手伝いができるようになりたい、と。
技術の開発はできなくても、技術を持った会社の設立のお手伝いはすることはできるかもしれない、と。

実際にそのようなベンチャー企業に特化した会計事務所や、IT企業にフォーカスした事務所が、ここシリコンバレーでは沢山あります。


自身がアメリカで活躍したいというよりは、アメリカで活躍する日本人、日本企業を少しでも多く増やしたい、そのお手伝いをしたいというのが、私がずっと思い描いてきたことでした。


もちろん、最も理想的なのは、日本こそがシリコンバレーのように世界中の技術者が集まる技術のメッカとなることが理想ですが、それには相当の壁があり、時間もかかります。ベンチャー投資にしても、目に見えてすぐに投資が回収できるものにしか投資しない、金額が小さい、意思決定が遅いので待っている間に世界の競合に追い抜かれる、という問題があります。

また、経験も成功体験もない人間が、いきなり日本のそうした環境を変えようとしても、何も変わらないでしょう。
今は、シリコンバレーという環境をもっと日本人が利用できるように、またそれを日本の発展に生かしていける道を探る段階だと思っています。


さて、今後は、別の視点からもう少しシリコンバレーについてお話していきますね。
本日は、雑談として流していただければ幸いです。


※私がアメリカ嫌いになった理由は、子供の頃のトラウマが原因のようです。。
日系アメリカ人の親戚がニューヨークに住んでおり、小さい頃から何度か家族で遊びにいっているのですが、15〜20年ほど前のニューヨークはとにかく治安が悪く汚く暗く、「なんてひどい街なんだ、二度と来たくない」という強いマイナスイメージを持ってしまいました。
アメリカ特有の大きい家にはどこに何が潜んでいるかわからない怖さを感じ、隣の敷地に勝手に入ったら撃たれるから入るなと言われ、夜のスーパーに買い物に行ったら、一人になると連れ去られるから大人のそばを離れるなと言われ。。
また、従兄が映画関係の仕事をしていたのですが、担当していた映画がセブンやTwelve Monkeysなど、トラウマになりそうな映画ばかり。。
心底、「アメリカ大嫌い!」ってずっと思っていました。


シリコンバレーに来るまでは。


今でも、ニューヨークに行きたいと思うことはありませんが、今行ったらきっとまた違う発見があり、好きになれるかもしれないと、いつか訪れる機会をうかがっています。

2010年11月29日月曜日

シリコンバレーで働くきっかけをつかむためには②


ビザに続き重要な、ネットワーキングについてお話します。

具体例をいくつかあげましょう。

①Google
ある日、バークレーで働いているカナダ人の知り合いから連絡をもらいました。

「Googleで、Sales Engineerを沢山募集している。
Googleのプロダクトやサービスを理解し、Googleに広告を出してくれる企業と交渉するお仕事。
どんな専攻でもかまわなく、どの国出身でも構わない。
ただし、その国のトップスクールであることと、GPAが高いことが条件。
興味があったら、Googleで働いている知り合いが人事に取り次いでくれるらしいから、履歴書を送って」


また、別の日、サンタクルーズのエクステンションに通いながらベンチャー企業で働いている日本人の知り合いからこんな話しを聞きました。
「Googleで働いている知り合いの話しなんだけど、ホームページや転職サイトから履歴書を送っても、まず見てもらえることはないらしいよ。
だって、一日に相当の数がくるから、全て目を通すほど人事も暇じゃないし。
でも、Googleで働いている知り合いを通せば、必要なステップをいくつか飛ばして、
すぐに人事面接までいけるらしいよ。
だから、興味があればその人紹介するから言って。」


つまり、Googleで働きたいと思った場合、まずはGoogleで働いている知り合い(または知り合いの知り合い)を作れ、ということです。

もちろん、Googleはプログラム選手権などのユニークな採用方法も取っていますが、それも全世界から相当数の応募があった中でのひとにぎり。
こういった社員紹介制度(いわゆるコネ)が一番簡単かつ確実な道と言えるでしょう。


もう一つの具体例。

②Wallmart
Javaのクラスメートで、Wallmartのシステム部で働いているアメリカ人の知り合い。


私が日本人と知るや、「前の会社ではどんな仕事してたの?」「industryの知識はある?」「会計の知識はある?」など質問攻め。
以前のブログ記事でも書きましたが、Wallmartは西友を子会社に持つため、日本出身でアメリカで働けて、IT企業での勤務経験と業界知識(会計でもOkとのこと)がある人を探しているけど、なかなかいない、という話しでした。
もちろん、monster.comなどの就職サイトでも募集をかけていますが、思ったスキルにマッチする人はなかなかいないから、期待してないとのこと。

もし、履歴書を送ってくれたら、直接その西友担当の部署のマネジャーに取り次ぐから、よろしく、という話しでした。
ここでも、ステップ飛ばしです。


お次は現地の大手の日系企業の話し。
③日系大手食品会社
ビジネス系のエクステンションを卒業してOPTをゲットした日本人の知り合い。食品会社のブランドマーケティングを担当したいという希望を持ち、最初はmonster.comや会社のホームページから履歴書を合計100通以上送っていましたが、一度も返信なし。
周りに相談したところ、「シリコンバレーではコネがないとまず雇ってもらえないから、とにかく現地のネットワーキングにでかけるべし」。

日系企業での就職を希望していたため、出身大学のOB会などの日系人のネットワーキングに積極的に参加。
すると。。大手日系食品会社の社長さんや部長さんとぞろぞろと知り合い、「どうしてもこちらで働きたいんです!」「何でもやりますのでお願いします!」と熱意を伝え続けたところ、数社からオファーをゲット!
最初の2ヶ月、履歴書を送り続けたのは一体何だったのだ。。と思ったそうです。


有名企業になると、ホームページや就職サイトを通していくらでも応募がくるため、それらをいちいち審査している時間はありません。
一番確実なのは社員の紹介、研究室に所属していれば教授の紹介、何にせよ、コネクションが重要になってくるということです。


ネットワーキングについては、まだお話したい事があるのですが、長くなったので、また次回。


※写真はフィッシャーマンズワーフ。

2010年11月25日木曜日

米国公認会計士



本日はThanksgivingなのでターキー食べて、明日はBlack Fridayなのでバーゲンを楽しむ!
。。。と楽しそうな世間の流れからはずれ、ここ数日の私は、、米国公認会計士(CPA)の最後の科目に向けてラストスパート中です。。

CPAには、FARE(財務諸表全般)、BEC(経済、会社法、会計システム)、REG(ビジネス法、税法)、Audit(監査)の全部で4科目がありまして、Audit以外は今のところ全て合格。
最後の科目Auditは、4科目中唯一、計算問題なしの完全な理論科目(このような内部統制リスクがある場合どのような監査手続きを取るべきかなどの、ケーススタディ的な問題)。

パンクしそうな頭をかかえて、あと数日、試験勉強を頑張りたいと思います。。。


さて、今まではせっかくIT系のコースを受けていることもあり、クラスで会った現役のエンジニアの方達から聞いたおすすめのカンファレンス情報や授業の内容や様子などをお伝えしてきましたが、学校もそろそろ終わってしまうため、今後は会計という専門知識からの情報を多めにお伝えしていきたいと思います。

アメリカの会計士の資格は会社法〜税法〜財務諸表〜監査、とかなりカバー範囲が広く、この資格を勉強するだけで、アメリカの企業関連のニュースやアメリカの会社のしくみがばんばん理解できるようになるため、とてもおすすめな資格です。

FAREやBECの勉強を通して会社のAnnual Reportや財務諸表をがりがり読むことができるようにもなったので、もし特に取り上げてほしい企業や詳細なリサーチをしてほしい企業があれば、ご要望ください。近年の会計監査ではシステムの重要性がかなり増しており、AuditやBECではシステム関連の出題も多かったため、会計関連のシステムに関してはお答えできることも多いと思います。
Regを通しては、税金申告が自分でできることと、ちょっとした節税を自分で考えられるのがなかなか嬉しいです^^


米国公認会計士といっても、州によって受験条件やライセンス条件が違い、その違いにはそれなりの理由があります。
また、資格を生かすフィールドもかなり多岐にわたっており、必ずしも全員が会計事務所に所属するわけではありません。
そんな、CPAに関する小ネタも、いずれしていこうと思いますので、お楽しみに。

※シリコンバレーで働くきっかけをつかむためには②、は試験後に^^;
※写真は家から見える夜景。お天気が良い日は、遠くにゴールデンゲートブリッジが見えます。

2010年11月24日水曜日

シリコンバレーで働くきっかけをつかむためには①

さて、シリコンバレーで日本人が働くためには、どうしたら良いでしょう。

シリコンバレーで働いている日本人の方の多くは、日系企業の駐在員です。

駐在員以外となると、、、かなりハードルが上がります。


一番の問題がワーキングビザ。
国籍や永住権がない外国人の場合は、企業がお金を出してビザサポートをする必要があるため、よっぽど高いスキルがない限り(まず技術者のみと考えてOK)、英語がネイティブでない外国人を雇いたいアメリカ企業はまずありません。
または、これから日本展開を考えているとか、シリコンバレーの現地の日系企業にサービスを提供しているなど、日本人ということがアドバンテージになる場合であれば、日本人を雇ってくれることもあります。

ただ、どちらにしても、レジュメ一本でいきなりビザサポートまで行く可能性はほぼゼロです。

ではどうするか。

大事なポイントは二つで、①実力を認めてもらうお試し期間を設ける、②ネットワーキングをする、です。
本日の記事ではまず①についてお話します。

①のお試し期間についてですが、最近人気なのが、大学の社会人用のエクステンションコースに9ヶ月〜1年通い、その後一年のOPT期間をゲットすること。

OPTとは、企業のビザサポートがなくてもアメリカで合法的に働ける状態でして、契約社員であろうがパートタイムであろうが、どんな形態のどんな企業でも働くことができます(一応、一年間学んだ専門に関係のある分野と言われていますが、その縛りはあってないようなものです)
この期間中に企業で働かせてもらい、実力を認めてもらい、その後ビザサポート、というケースはたまにあります。

シリコンバレーで特に人気なエクステンションコースは、UC BerkeleyとUC Santa Cruz。
http://extension.berkeley.edu/
http://www.ucsc-extension.edu/

バークレーのコースは、ITだけでなくビジネスや会計やマーケティングなど、様々な種類のコースが用意されています。
サンタクルーズはバークレーよりはコースの選択肢は少ないのですが、技術のコアなコースが多いため、エンジニアの人にはこちらの方が人気だとか。

また、バークレーは一年通う条件なのに対し、サンタクルーズは9ヶ月でOPTが取れます。


私が今年一年通ったコースはこのUC Berkeleyのエクステンションでして、先日無事に、来年一年間アメリカでフルタイムで働ける労働許可証(EADカード)が届きました。



OPTは、学部や大学院を卒業した場合ももちろんつきますが、あえてエクステンションを選ぶ利点を3つ挙げたいと思います。

一点目は、このコースはシリコンバレーで働いている人を対象にしているため、授業の時間帯が夕方〜または休日のみのため、日中の時間がまるまるフリーになり、その時間を使って、現地の企業で無償のインターンシップをすることが可能な点です。
実際、このコースに通いながら現地のベンチャー企業で週5日働き、その後のOPT期間もそのままその企業で働かせてもらい、ビザサポートの道を検討してもらっている人もいます。

二点目は、大学院などと比べてコストが圧倒的に安いこと。
大学院に行った知り合いの多くは、企業や奨学金のサポートが必要かまたはローンを組むなど(もちろん自分で全て払った猛者もいるでしょうが私大のMBAに自費で行かれた方は、生活費含めて2年で2000万円かかったと言っていました)、高額な学費がかかるのに比べ、一年でこの学費は格安です。

三点目は、講師陣の多くが、シリコンバレーの現地企業で働いている現役のエンジニア、また生徒も職を持っている人が多いため、講師や生徒を通して、現在募集中の仕事(フルタイムからアルバイトからインターンまで)の話しを持ちかけられることです。
この三点目はネットワーキングの話しにもからむので、また詳しくは次回お話します。

2010年1月29日金曜日

クリーンテクノロジーが熱いです。



オバマ政権誕生以来、環境に優しい技術、クリーンテクノロジーへの関心がとても高いようです。

去年の記事になりますが、ご参考。
(引用)
■連邦政府、画期的クリーン技術に助成金
 米エネルギー省のスティーブン・チュー長官は、クリーン・テクノロジー分野で高リスク・高リターンのベンチャー事業を促進する連邦政府初の助成金をグーグル本社で発表した。既存の枠にとらわれない斬新な開発案を支援することが目的で、その中には、例えば、バクテリアからガソリンを作る技術案も含まれる。今回支給された助成金は37件で、総額1億5100万ドル。助成金を受けたのは大小の企業や研究団体で、例えば、太陽光を利用して一酸化炭素を糖分に変える有機体の研究に取り組んでいるミネソタ大学の研究者らに220万ドル、高度なバイオ燃料を海藻から生成する研究を進めているデュポンに900万ドルが支給された。
(ソース)
http://www.usfl.com/Daily/News/09/10/1028_032.asp?id=74512


上記のような技術、実現したら世界中を走る車の燃料が刷新される可能性もあり、市場は巨大ですね。

アメリカ=使い捨て文化&環境への悪影響大 のイメージが強かったので、やっとアメリカも環境のことを考え始めてくれたのか、と嬉しい気持ちになります。

と、同時に、法律で様々な規制をして環境への影響をおさえようという後ろ向きの政策ではなくて、この状況を打破する新しい技術を作ろう!そのための援助金はどんどん出すぞ〜 というところが、なんだかアメリカらしいなあと。
これだけの深刻な不況にもかかわらず、イノベーションを起こして時代を変えることに対して常に前向きである姿勢に、国の底力を感じます。

2010年1月28日木曜日

シリコンバレーという名称



こちらにきて気になったのですが、「シリコンバレー(Silicon Valley)」という呼び名、どうもアメリカ人の間ではあまり使っているのを聞きません。

(以下、wikipediaから引用)

シリコンバレー (Silicon Valley) はアメリカ合衆国カリフォルニア州北部のサンフランシスコ・ベイエリアの南部に位置している。名称の起源はこの地域の多数の集積回路革新者及び工場と関連しているが、やがてはこの地域内の先端技術ビジネスを当てはめるようになった。
(中略)
トランジスタの発明者の一人であるウィリアム・ショックレーがこの地に「ショックレー半導体研究所」を設立し、そこから分化したフェアチャイルドセミコンダクターや、更にそこからインテルをはじめとする多くの半導体企業が生まれたことにちなみシリコンバレーと呼ばれるようになった。近年にはソフトウェア・インターネット関連企業も同地区には多数生まれ、IT企業の一大拠点となっている。


日本では「シリコンバレー」という言葉はよく使われるように思いますが、アメリカでは同じ地域を「ベイエリア(Bay Area)」という名称で呼ぶことが多いようです。

学生時代、ベイエリアで生活されていた、USグループのTさんに質問です。

シリコンバレーという名称は、近年はあまり使わないのですか?

2010年1月16日土曜日

シリコンバレーからのお便りをはじめるにあたって

皆様こんにちは。

2010年1月から、アメリカ・カリフォルニア州のベイエリア地区(シリコンバレー)に住み始めました。

USグループの方で企画されている社員向けのシリコンバレーツアーに役立つ情報や、今後社内留学を企画する際に役立つ情報などをお伝えしていければと思います。

またそれに加え、アメリカのニュースや現地での生活の様子など、Coffee Breakになるような内容もお伝えしていければと思います。

どうぞよろしくお願いします!