2010年4月25日日曜日
4月のひとりごと
4月といえば、日本では新学期、節目の時期ですね。
アメリカは9月が新学期のことが多いため、4月という時期に特別な感慨はありません。
4月の桜を目にするとああ、春がきたな、と感じられる日本が少し恋しくもあります。
さて、以前のエントリーで紹介したGoogleクイズの答を載せ忘れていましたので、遅ればせながら掲載します。
Solution:
Errors:
1) exponent = 0 should be exponent == 0
2) for loop is incorrect, should be i < limit not i <= limit
3) base = base * base should be base = base * true_base where you can declare true_base as such:
double true_base = base //declare this before entering the for loop
4)divide by 0, if base = 0, result = Math.divide(1, result) ;will return divide by 0 error
このクイズの答えにはあまりひねりがありませんが、クイズを出し合って楽しむという発想は良いですね^^
それではまた来月もどうぞよろしくお願いいたします。
2010年4月20日火曜日
バークレーの産学連携
先月、バークレーで産学連携のコーディネートを担当する方にお話を伺う機会がありました。
この方とは、以前のエントリーで紹介したBEARS2010のイベントで名刺交換をし、その際に産学連携について色々質問をしたところ、一度オフィスに話を聞きにおいでよ、ということになった次第です。
詳細なミーティングメモは、ブログの最後に記載しますので、興味のある方はご覧ください(長文です)。
ミーティングの最後に、もし、実際に産学連携を考えている企業があるならば、バークレーの教授とミーティングをセットするよ、という話をされました。
具体的に現在そのような話はありませんが、ぜひ自分こそこの産学連携を進めてみたい!という方がいれば、実際にシリコンバレーを訪れて、熱意を伝えてみるのもありだと思います。
こちらの研究室の先生は、小さな会社の社長みたいなもので、とにかく投資をしてくれる企業を探しているため(実際、資金繰りがよくないとクビになる教授も多いらしく、例えばMITは5年で7割クビになるらしいです。。)、投資考えてるからちょっとプラン見せてよとか、ミーティングセッティングしてよ、とか、投資をまだ実際に考えてなくても、遠慮せず、こっちの要望をどんどん言ってみても構わないそうですので、ぜひ遠慮せず、積極的にアプローチしていただければと思います^^
--------------バークレー産学連携ミーティング 議事録------------------
バークレーの産学連携には様々な形態があるが、大きく以下の4つのタイプに分けられる。
①Industry Sponsored Research Project
②Business Service
③Industry Affiliates Programs
④Gift
それぞれのタイプについて、コラボレーションの形態や具体的な条件などの説明をしていただきました。
概要を下記にまとめます。
①Industry Sponsored Research Project
どのような場合?:企業が研究テーマを持っているがそれを研究したり開発したりする人員がいない場合、研究室とコラボレーションして技術開発を進められる。
コラボレーション形態:こちらから研究員を送って共同開発することも可能。ただし、研究員がそこで開発したものについては、Patent(特許)は大学側に帰属。
技術使用方法:完成した技術の特許権はバークレーが持つが、企業はライセンス料を払って使用可能。大体、その技術を使った売り上げのの3%-5%払わなくてはいけない。また、他の企業に使わせる場合は、バークレーと開発企業の両方がライセンス料を取ることができる。もし、開発した技術を他の企業に使わせたくない場合は、自分の企業しか使えないような契約を結ぶことも可能。ただし、大学へのライセンス料支払いは、どちらにしても行わないといけない。
②Business Service
どのような場合?:バークレーの教授によるコンサルティングサービスや、Ph.Dの学生に単発のリサーチや開発を委託したい場合。
コラボレーション形態:教授によるコンサルティング、Ph.Dの学生による業務委託(プログラミングなど)を企業側から依頼するのみ。
補足:こちらの教授は、研究室の運営資金を自分で集めないといけないため、ほとんどの教授が、自分の時間の25%ぐらいは、外部企業のコンサルティングに使っているとのこと。
話を進めたい場合は?:契約形態や料金は、教授によって違うため、興味がある教授がいれば、直接コンタクトを取る必要あり。 メールのみのやりとりや、年に2回、シリコンバレーを訪問したときにミーティングも持つなどの契約形態も可能。
学生も、パートタイム形態で、リサーチやソフトウェアディベロップメントに入ってもらうことが可能。
③Industry Affiliates Programs
どのような場合?:最新の技術情報をアップデートしたい、他の競合他社がどのような事を考えているか知りたい、ネットワークを作りたい場合
コラボレーション形態:年会費を払うと、その研究室の一般に公開していない研究成果の情報を得られる、年2回の報告会に参加できる、技術を特許化したい場合は、名乗り出ることができる、ライセンス料を払って技術を利用することができる。$1,500,000を払うと研究室の方向性を決めるボードミーティングにまで参加可能だが、それより低い金額を払って、受け身の立場(発言はしないが情報は得られる)で参加も可能。
補足:minimum feeがいくらかは、研究室次第で、最低金額は交渉可能($350,000~$500,000の研究室もある)。まずはどの研究室とコラボしたいか決める必要あり。
④Gift
コラボレーション形態:企業が興味を持った研究に、寄付金を投資するのみ。研究員を送りこむことも不可だし、研究の結果は必ずPublishされるため、他の会社も平等に閲覧できる。
目的:一見企業にとって何の得もないようだが、Computer Scienceでは、この形態が多い。①にあげた特許などが発生するパターンは、開発に10年などの時間がかかりかつ一度製品化すると市場に長く存在できるバイオ(特に医療)の分野で多い形態。Computer Scienceは技術の移り変わりが早いため、特許を取得しても数年で陳腐化するため、あえてお金をかけて特許申請などせず、企業は興味を持った研究にお金を投資してその研究の発展を助け、利用できる段階になったら利用するという、オープンでスピーディな戦いをしている。
補足:foundingをしても、企業側が人を送り込めるなどはなく、あくまでその技術の発展を促したい、いわば市場を握っているような企業がこの形態を取っているようです。GoogleもMicrosoftもOracleも、いわゆるIT系の市場を席巻している主要企業は、これに参加しているとのこと。
2010年4月19日月曜日
Cafe Rouge
おしゃれとは少し縁遠いバークレー地区ですが、4th streetはかわいいカフェやお店が並ぶバークレーらしからぬ場所として人気です。
Cafe Rougeはその並びの一つ。休日には1 dollar oyster(1つ1ドルの生牡蠣)が楽しめるイタリアン風のカフェです。
アメリカらしく、ボリューム満点ですが、お味は、日本人好みの割と繊細な味付けで、なかなかおいしいです。
お値段はちょっと高めですが、休日にゆったりとしたランチを楽しむにはおすすめの場所です。
http://www.caferouge.net/
2010年4月12日月曜日
SANTA RAMEN
食の紹介というとB級グルメばかりで申し訳ないのですが。。。またまたB級グルメ、ラーメンです。
San Franciscoから南、San Mateo地区にある、SANTA Ramen。
休日のお昼間は長蛇の列です。
おすすめは醤油ラーメン。醤油といいつつ、醤油とんこつのようなスープです。
味は、日本の天鳳というしょうゆとんこつのお店に近い味です。
(マニアックですみません。。)
初めて食べた時は、アメリカでこんなラーメンが食べられるなんて!と感激しました。
ただ、、、先月行った時に、味がかなり落ちてました。
日によって、当たりはずれがあるみたいです。
それでも、日本のラーメンが恋しい人間にとっては、月に一回、片道1時間かけてでも、食べに行きたくなってしまうラーメン屋です。
1944 S El Camino Real
San Mateo, CA 94403
(650) 344-5918
2010年4月6日火曜日
Cloud connect event:おまけ
2010年4月5日月曜日
Cloud connect event:参加企業紹介
Cloud Connect EventのExpo参加企業について紹介します。
午前中のカンファレンスで、Cloud computingを進める上でキーとなるのが、セキュリティとパフォーマンスの問題、という講演があったこともあり、セキュリティ関連、サーバのパフォーマンス関連の企業が半分ぐらい占めていたような印象です。
また、IBMはデータストレージの貸し出し、Amazonはウェブ上でのデータベースサービスなど、データ格納のアウトソース系を主に紹介していました。
一方で、アプリケーションやサービスよりの企業として、いくつか目についた新しい企業がありましたので紹介します。
◆Appirio
2006年に設立され、Cloud computingを進める上でのコンサルティングを行っているという会社。
http://www.appirio.com/
クラウドコンピューティングを進めようという流れはあるが、企業によってはどのようにそれを導入していったらわからない企業もあるため、それらの企業のクラウド化を進めるコンサルティング(+必要に応じてアプリケーションの開発)を行っているようです。
日本でサービスを提供しているのか?という問いに対して、顧客に、JP(日本郵便)がいる、とのこと。
◆Meghaware
中小企業が自分たちでクラウドサービスをカスタマイズできるプラットフォームを提供している会社。
http://www.meghaware.com/
こちらは起業されたばかりのベンチャー企業でして、第一弾の製品が3月末にリリースされるとのこと。すでに3月なので、HPから製品が確認できますね。
◆The Rackspace Cloud
顧客が用途に合わせて、サーバ、Webサイトなどを簡単に構築できるサービス(およびデータストレージ)を提供しています。
http://www.rackspacecloud.com/
クラウドコンピューティングという流れにのって、ハードを提供できる会社(IBM,HP)はデータセンタのアウトソースを、セキュリティやパフォーマンス測定をウリにしていた会社(Mcafee他)はそれらの商品を、そして、企業がCloud Computingを実現するためのアプリからサーバまでのパック商品(そしてそれを顧客がカスタマイズ可能)やプラットフォームを提供するベンチャー企業が続々出て来てるな、という印象を持ちました。
他の企業の製品についても見たい方は、イベントのホームページをご覧ください。
http://www.cloudconnectevent.com/
Cloud connect event:クラウドコンピューティングとは
最近ブログ更新がとびとびですみません。
今学期が終わりに近づき、テストが続いていました。
私が現在通っているコースは働きながら通っている人ばかりで(今学期は留学生は私一人)、皆さん、特にグレードなど気にしてない様子。中には、Aを取らないと会社が費用を払ってくれないよ〜という人もいますが、ほとんどの人は、授業で何を得られるかを重視しているようで、テストの結果にはあまり関心がないようです。留学生身分の自分としてはテストの結果は大事なのですけどね。。温度差があります^^;
さて、先月参加したCloud connect eventの続きです。
(当日の様子を収めたビデオはこちらから→http://www.youtube.com/user/CloudConnectTV)
(当日の様子を収めた写真はこちらから→http://www.flickr.com/photos/adunne/sets/72157623493814119)
企業を周り終わって持った感想は、Cloud computingの言葉の定義とはそもそも何ぞや?と。Cloud computingという言葉を、様々なIT企業が自社の製品に結びつけてある意味都合よく定義し、顧客に売り込んでいる様子が見られます。
企業がCloud Computingを欲しているのではなく、GoogleというIT業界を牽引する企業によってCloud Computingが提案され、トレンドが決まり、IT各社がそれに続き様々な製品やサービスを提案している、という構図がみえてきます。
トレンドは作られるものではなくて作るもの。
技術の方向性も、顧客が欲しているのではなく、顧客に欲させる、という構図が生まれているように感じます。
ユーザ企業からすると、Cloud computingって何だろう?どうすれば我が社は今流行のCloud Computing化を進められるのだろうと思っている企業も多いのではないでしょうか。
それに対して、HPがそもそもクラウドコンピューティングとは何かを知ってもらうためのイベントを開催したり、顧客がCloud computingを進めるためのコンサルティング企業がでてきたり、Cloud Computingのパッケージ製品(これを入れたらあなたの企業もCloud Computing!)を売る企業が出たり。
20社が集結するそこまで広くないExpoの一室に、これからのCloud Computingの流れの縮図を見たような気がしました。
今学期が終わりに近づき、テストが続いていました。
私が現在通っているコースは働きながら通っている人ばかりで(今学期は留学生は私一人)、皆さん、特にグレードなど気にしてない様子。中には、Aを取らないと会社が費用を払ってくれないよ〜という人もいますが、ほとんどの人は、授業で何を得られるかを重視しているようで、テストの結果にはあまり関心がないようです。留学生身分の自分としてはテストの結果は大事なのですけどね。。温度差があります^^;
さて、先月参加したCloud connect eventの続きです。
(当日の様子を収めたビデオはこちらから→http://www.youtube.com/user/CloudConnectTV)
(当日の様子を収めた写真はこちらから→http://www.flickr.com/photos/adunne/sets/72157623493814119)
企業を周り終わって持った感想は、Cloud computingの言葉の定義とはそもそも何ぞや?と。Cloud computingという言葉を、様々なIT企業が自社の製品に結びつけてある意味都合よく定義し、顧客に売り込んでいる様子が見られます。
企業がCloud Computingを欲しているのではなく、GoogleというIT業界を牽引する企業によってCloud Computingが提案され、トレンドが決まり、IT各社がそれに続き様々な製品やサービスを提案している、という構図がみえてきます。
トレンドは作られるものではなくて作るもの。
技術の方向性も、顧客が欲しているのではなく、顧客に欲させる、という構図が生まれているように感じます。
ユーザ企業からすると、Cloud computingって何だろう?どうすれば我が社は今流行のCloud Computing化を進められるのだろうと思っている企業も多いのではないでしょうか。
それに対して、HPがそもそもクラウドコンピューティングとは何かを知ってもらうためのイベントを開催したり、顧客がCloud computingを進めるためのコンサルティング企業がでてきたり、Cloud Computingのパッケージ製品(これを入れたらあなたの企業もCloud Computing!)を売る企業が出たり。
20社が集結するそこまで広くないExpoの一室に、これからのCloud Computingの流れの縮図を見たような気がしました。
登録:
投稿 (Atom)