2011年3月24日木曜日

BEARS 2011:モバイルの未来



BEARSカンファレンスのパネルディスカッションでは、モバイルの未来について、というテーマでディスカッションが行われました。

Overviewでも書きましたが、全体を通して概念的なお話に終始しましたが、いくつか大事なキーワードがありましたので、書いておこうと思います。

①モバイルにおける勝利のポイントは、若者世代をつかむこと
新しいものに飛びつくのは若者、若者世代に浸透した製品は強い。若者にしかわからない感覚がある。

実は、シリコンバレーで成功したIT企業の創業メンバーの中には、必ずと言っていいほど、創業時点で20代の若者が入っています。
Facebook、Google、Yahoo、Apple。。

これは、若者のトレンドは若者が一番良くわかっているということの表れです。

また、インターネットニュースの浸透、モバイルやタブレットの浸透によって、今後、紙媒体の新聞や本は消滅するか?という問いに対しては、「紙媒体に親しんできた世代がいる限りなくならない。逆に言えば、生まれた時から紙媒体よりもインターネットに親しんだ世代ばかりになれば消滅する可能性がある」と言われていて、若い世代に何を使わせていくかが大きなキーワードになっています。

②「必要性」を作りだす
今話題になっているモバイルやソーシャルネットワークサービスというのは、一見、生活に必須のものではないが、若いうちから使い続けると、いつの間にか、なくてはならない必需品になってしまう。
①の「若者」キーワードとかぶりますが、若い人間に飛びつかせて、生活の一部としてサービスを浸透させてしまう事が大事である。

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個人的には、これ以外にも「アプリ開発のオープンさ」という開発者視点を入れるべきだなあと思いましたが、GoogleもAppleもいないディスカッションでしたので、この点については触れられず。

iPhoneの爆発的な普及の背景には、iPhoneアプリの開発をオープンにしたことが挙げられるでしょう。
自分が学生の頃、一世を風靡したDocomoのiModeはいずこへ。。日本の携帯は早い段階で高機能アプリを実現していましたし、お財布ケータイなどいまだに特殊な機能を備えているにも関わらず、世界市場から置いてかれてしまった大きな原因の一つは、アプリ開発をオープンにしなかったことが原因と言えると思います。

また、近年Androidが伸びている大きな理由としては、iPhoneアプリよりも、「早く」「簡単」にアプリリリースできるという開発者側の理由があってこそ。

5月にGoogle主催のカンファレンスがありますので、そこではどんなお話がされるのか期待です。
残念ながらチケットは、発売数時間で完売!参加はできませんが、後日アップされる資料から拾おうと思います。
http://faius.blogspot.com/2010/10/save-date-for-google-io-2011.html
昨年はサプライズでAndroid無償配布があったそうですが、今年はどうなることやら。

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