2010年11月24日水曜日

シリコンバレーで働くきっかけをつかむためには①

さて、シリコンバレーで日本人が働くためには、どうしたら良いでしょう。

シリコンバレーで働いている日本人の方の多くは、日系企業の駐在員です。

駐在員以外となると、、、かなりハードルが上がります。


一番の問題がワーキングビザ。
国籍や永住権がない外国人の場合は、企業がお金を出してビザサポートをする必要があるため、よっぽど高いスキルがない限り(まず技術者のみと考えてOK)、英語がネイティブでない外国人を雇いたいアメリカ企業はまずありません。
または、これから日本展開を考えているとか、シリコンバレーの現地の日系企業にサービスを提供しているなど、日本人ということがアドバンテージになる場合であれば、日本人を雇ってくれることもあります。

ただ、どちらにしても、レジュメ一本でいきなりビザサポートまで行く可能性はほぼゼロです。

ではどうするか。

大事なポイントは二つで、①実力を認めてもらうお試し期間を設ける、②ネットワーキングをする、です。
本日の記事ではまず①についてお話します。

①のお試し期間についてですが、最近人気なのが、大学の社会人用のエクステンションコースに9ヶ月〜1年通い、その後一年のOPT期間をゲットすること。

OPTとは、企業のビザサポートがなくてもアメリカで合法的に働ける状態でして、契約社員であろうがパートタイムであろうが、どんな形態のどんな企業でも働くことができます(一応、一年間学んだ専門に関係のある分野と言われていますが、その縛りはあってないようなものです)
この期間中に企業で働かせてもらい、実力を認めてもらい、その後ビザサポート、というケースはたまにあります。

シリコンバレーで特に人気なエクステンションコースは、UC BerkeleyとUC Santa Cruz。
http://extension.berkeley.edu/
http://www.ucsc-extension.edu/

バークレーのコースは、ITだけでなくビジネスや会計やマーケティングなど、様々な種類のコースが用意されています。
サンタクルーズはバークレーよりはコースの選択肢は少ないのですが、技術のコアなコースが多いため、エンジニアの人にはこちらの方が人気だとか。

また、バークレーは一年通う条件なのに対し、サンタクルーズは9ヶ月でOPTが取れます。


私が今年一年通ったコースはこのUC Berkeleyのエクステンションでして、先日無事に、来年一年間アメリカでフルタイムで働ける労働許可証(EADカード)が届きました。



OPTは、学部や大学院を卒業した場合ももちろんつきますが、あえてエクステンションを選ぶ利点を3つ挙げたいと思います。

一点目は、このコースはシリコンバレーで働いている人を対象にしているため、授業の時間帯が夕方〜または休日のみのため、日中の時間がまるまるフリーになり、その時間を使って、現地の企業で無償のインターンシップをすることが可能な点です。
実際、このコースに通いながら現地のベンチャー企業で週5日働き、その後のOPT期間もそのままその企業で働かせてもらい、ビザサポートの道を検討してもらっている人もいます。

二点目は、大学院などと比べてコストが圧倒的に安いこと。
大学院に行った知り合いの多くは、企業や奨学金のサポートが必要かまたはローンを組むなど(もちろん自分で全て払った猛者もいるでしょうが私大のMBAに自費で行かれた方は、生活費含めて2年で2000万円かかったと言っていました)、高額な学費がかかるのに比べ、一年でこの学費は格安です。

三点目は、講師陣の多くが、シリコンバレーの現地企業で働いている現役のエンジニア、また生徒も職を持っている人が多いため、講師や生徒を通して、現在募集中の仕事(フルタイムからアルバイトからインターンまで)の話しを持ちかけられることです。
この三点目はネットワーキングの話しにもからむので、また詳しくは次回お話します。

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