2010年11月30日火曜日

私とシリコンバレー


本日は、私の個人的な雑談のようなお話です。
コーヒーブレイク的に読み流していただければ。


私自身はシリコンバレーという地域が大好きな人間で、新人研修時代に先輩に初めて連れてきていただいた時からファンになり、いつかこの地で暮らしたいと思ってきました。

ただ、、、アメリカ自体は、長い間ずっと嫌いで、学生時代に何度か留学した際もアメリカを避けて、カナダやオーストラリアやヨーロッパを選んでいました(理由については最後をご覧ください)。


そんな私をとりこにしたシリコンバレーの魅力とは何か。


一言で言うと、技術と技術者に対する最大のリスペクトがあること、これにつきます。


私自身は理系大学院を卒業したものの、ITに関しては会社に入ってから一から学んだだけで、技術一本で生きて行けるような人間からはほど遠いです。
ただ、技術こそが時代を作り、またその技術を作り出せる技術者が最も偉くリスペクトされるべき、と思っています。


そんな人間にとって、技術屋のお給料が低く、会社の大事な事を決定していくのは技術屋ではないという、日本の風潮にはずっと反発を覚えていました。


国土もせまい、資源もない。
そんな日本が今まで世界で競争できたものといえば、自動車や電化製品といった、全て技術が根本にあるものしかないじゃないか、と。
そして、それら技術を作り出せる技術者を抱えていること、その点が日本の一番の財産、日本は世界に誇る技術大国なのに、なぜ技術ができる人間を大事にしていかないんだ、と。

そんな日本の環境に違和感を持っていたとき、シリコンバレーを訪れ、エンジニアを大事にする環境に触れ、この場所こそが自分が理想としていた環境だ、この場所に身を置いてみたいと強く思ったわけです。


さて、技術者でもない自分がそんな場所で何をしていきたいかというと、こちらで活躍する日本人をもっと増やしたい、日本人起業家を増やしたいと思っています。

起業の際に避けては通れない問題が会計。
特にVCなどから投資を受けたベンチャー起業となると、VC投資家がうるさいため、かなりきっちりとした会計処理が求められます。

自分としては、まずは会計の側面から、起業のお手伝いができるようになりたい、と。
技術の開発はできなくても、技術を持った会社の設立のお手伝いはすることはできるかもしれない、と。

実際にそのようなベンチャー企業に特化した会計事務所や、IT企業にフォーカスした事務所が、ここシリコンバレーでは沢山あります。


自身がアメリカで活躍したいというよりは、アメリカで活躍する日本人、日本企業を少しでも多く増やしたい、そのお手伝いをしたいというのが、私がずっと思い描いてきたことでした。


もちろん、最も理想的なのは、日本こそがシリコンバレーのように世界中の技術者が集まる技術のメッカとなることが理想ですが、それには相当の壁があり、時間もかかります。ベンチャー投資にしても、目に見えてすぐに投資が回収できるものにしか投資しない、金額が小さい、意思決定が遅いので待っている間に世界の競合に追い抜かれる、という問題があります。

また、経験も成功体験もない人間が、いきなり日本のそうした環境を変えようとしても、何も変わらないでしょう。
今は、シリコンバレーという環境をもっと日本人が利用できるように、またそれを日本の発展に生かしていける道を探る段階だと思っています。


さて、今後は、別の視点からもう少しシリコンバレーについてお話していきますね。
本日は、雑談として流していただければ幸いです。


※私がアメリカ嫌いになった理由は、子供の頃のトラウマが原因のようです。。
日系アメリカ人の親戚がニューヨークに住んでおり、小さい頃から何度か家族で遊びにいっているのですが、15〜20年ほど前のニューヨークはとにかく治安が悪く汚く暗く、「なんてひどい街なんだ、二度と来たくない」という強いマイナスイメージを持ってしまいました。
アメリカ特有の大きい家にはどこに何が潜んでいるかわからない怖さを感じ、隣の敷地に勝手に入ったら撃たれるから入るなと言われ、夜のスーパーに買い物に行ったら、一人になると連れ去られるから大人のそばを離れるなと言われ。。
また、従兄が映画関係の仕事をしていたのですが、担当していた映画がセブンやTwelve Monkeysなど、トラウマになりそうな映画ばかり。。
心底、「アメリカ大嫌い!」ってずっと思っていました。


シリコンバレーに来るまでは。


今でも、ニューヨークに行きたいと思うことはありませんが、今行ったらきっとまた違う発見があり、好きになれるかもしれないと、いつか訪れる機会をうかがっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。