2010年11月29日月曜日

シリコンバレーで働くきっかけをつかむためには②


ビザに続き重要な、ネットワーキングについてお話します。

具体例をいくつかあげましょう。

①Google
ある日、バークレーで働いているカナダ人の知り合いから連絡をもらいました。

「Googleで、Sales Engineerを沢山募集している。
Googleのプロダクトやサービスを理解し、Googleに広告を出してくれる企業と交渉するお仕事。
どんな専攻でもかまわなく、どの国出身でも構わない。
ただし、その国のトップスクールであることと、GPAが高いことが条件。
興味があったら、Googleで働いている知り合いが人事に取り次いでくれるらしいから、履歴書を送って」


また、別の日、サンタクルーズのエクステンションに通いながらベンチャー企業で働いている日本人の知り合いからこんな話しを聞きました。
「Googleで働いている知り合いの話しなんだけど、ホームページや転職サイトから履歴書を送っても、まず見てもらえることはないらしいよ。
だって、一日に相当の数がくるから、全て目を通すほど人事も暇じゃないし。
でも、Googleで働いている知り合いを通せば、必要なステップをいくつか飛ばして、
すぐに人事面接までいけるらしいよ。
だから、興味があればその人紹介するから言って。」


つまり、Googleで働きたいと思った場合、まずはGoogleで働いている知り合い(または知り合いの知り合い)を作れ、ということです。

もちろん、Googleはプログラム選手権などのユニークな採用方法も取っていますが、それも全世界から相当数の応募があった中でのひとにぎり。
こういった社員紹介制度(いわゆるコネ)が一番簡単かつ確実な道と言えるでしょう。


もう一つの具体例。

②Wallmart
Javaのクラスメートで、Wallmartのシステム部で働いているアメリカ人の知り合い。


私が日本人と知るや、「前の会社ではどんな仕事してたの?」「industryの知識はある?」「会計の知識はある?」など質問攻め。
以前のブログ記事でも書きましたが、Wallmartは西友を子会社に持つため、日本出身でアメリカで働けて、IT企業での勤務経験と業界知識(会計でもOkとのこと)がある人を探しているけど、なかなかいない、という話しでした。
もちろん、monster.comなどの就職サイトでも募集をかけていますが、思ったスキルにマッチする人はなかなかいないから、期待してないとのこと。

もし、履歴書を送ってくれたら、直接その西友担当の部署のマネジャーに取り次ぐから、よろしく、という話しでした。
ここでも、ステップ飛ばしです。


お次は現地の大手の日系企業の話し。
③日系大手食品会社
ビジネス系のエクステンションを卒業してOPTをゲットした日本人の知り合い。食品会社のブランドマーケティングを担当したいという希望を持ち、最初はmonster.comや会社のホームページから履歴書を合計100通以上送っていましたが、一度も返信なし。
周りに相談したところ、「シリコンバレーではコネがないとまず雇ってもらえないから、とにかく現地のネットワーキングにでかけるべし」。

日系企業での就職を希望していたため、出身大学のOB会などの日系人のネットワーキングに積極的に参加。
すると。。大手日系食品会社の社長さんや部長さんとぞろぞろと知り合い、「どうしてもこちらで働きたいんです!」「何でもやりますのでお願いします!」と熱意を伝え続けたところ、数社からオファーをゲット!
最初の2ヶ月、履歴書を送り続けたのは一体何だったのだ。。と思ったそうです。


有名企業になると、ホームページや就職サイトを通していくらでも応募がくるため、それらをいちいち審査している時間はありません。
一番確実なのは社員の紹介、研究室に所属していれば教授の紹介、何にせよ、コネクションが重要になってくるということです。


ネットワーキングについては、まだお話したい事があるのですが、長くなったので、また次回。


※写真はフィッシャーマンズワーフ。

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